2024年08月27日(火) 18:00
▲昨年はノッキングポイントが優勝(撮影:小金井邦祥)
馬場虎太郎が勝負レース予想をウマい馬券にて公開!殿堂入り予想家として新潟記念で渾身の印を打つ!こちらからご覧いただけます
新潟芝外回りのトラックバイアスは、外有利率が高い。
今夏に行われた芝重賞も関屋記念は7枠がワンツー。新潟2歳Sも6枠より外が4着までを独占し、そのうち3頭は5番人気以下で7枠より外だった馬。
関屋記念、新潟2歳Sともにレースの傾向から外枠を重視していたため、「ウマい馬券」で公開していた予想も本線で的中することができた。
しかし、新潟記念は、新潟芝外回りの傾向とは逆行するトラックバイアスになることが多い。
新潟記念は夏開催の最終日に行われるようになった2012年以降、12回のうち半数にあたる6回がトラックバイアス「内有利」もしくは「超内有利」。
なぜ新潟記念ではこのようなトラックバイアスが発生するのか? それは、騎手の意識が大きい。
騎手含む陣営が外差しの馬場を意識すると、ペースやコース取り自体がそれまでと変化する。
極端なスローペースや大逃げでペースが乱れることによって、後方からでは物理的に届かないレースや、インコースを避け馬群が外側に寄ることによって、相対的に内を通った馬が恵まれるレースが発生するので、実際の馬場状況通りに決着しないケースが増えてしまうのだ。
先週のメインレース、新潟2歳Sも、各馬がインコースを避けて走らせる傾向がみられるようになってきている。これが開催最終日でさらにエスカレートすると外枠は不利を受けやすくなる。
2020年、2019年の新潟記念は、まさにこのパターン。どちらも「内有利」になった。特に2019年は典型的なパターンだった。
このレースを迎えるまでは外有利な決着が続いていた影響で、ほとんどの馬が内を通らないレースになったが、結果として掲示板にのった5頭のうち4頭が4枠より内。唯一5枠より外から掲示板にのった4着のブラックスピネルは逃げて終始馬群の内側を走っていた。
今年も馬場状況が外有利であればあるほど「新潟記念」は「内有利」になる傾向を警戒したい。・・・
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馬場虎太郎
トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価
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