2024年08月27日(火) 18:01 168
▲中央と地方で調整ルームに大きな違いが…?(撮影:稲葉訓也)
先週も計14頭に騎乗し、3勝2着6回と大活躍の小牧騎手。木曜日には6戦2勝2着4回とパーフェクト連対も決め、その存在感は増すばかりです。一方、期間限定とはいえ、8畳ワンルームの独身寮生活ゆえ、掃除に洗濯、調整ルーム内の食事の準備と大忙しの毎日で…。先週の競馬にも触れつつ、目まぐるしい日々を送る小牧騎手の今をお届けします!
(取材・構成=不破由妃子)
──小牧さん、お疲れさまです。
小牧 お疲れさん。今ね、高圧酸素カプセルに入ってるねん。真っ暗闇のカプセルのなかで喋ってます(笑)。
──いろんなことやってますねぇ。
小牧 疲れが溜まっているから。今日は調教に乗ったあとに能検(能力検査)があって、2歳と古馬で4連チャンしてきた。疲れた(苦笑)。
──調教が終わったあとに、実質、4レースに騎乗してきたっていうことですよね?
小牧 そう、4レース乗ったということ。園田競馬場の横に曾和鍼灸院があるから、能検のあとすぐにシャワーを浴びて、その足で酸素カプセルに入りにきて。忙しいわ。
──水木金の開催3日間、1日5頭前後乗り続けるだけでも今までと違うのに、10頭近くの調教に加え、実戦形式の能力検査も。すごい活動量ですね。
小牧 ホンマやねぇ。先週はさすがにバテたわ。木曜日は6頭乗って、6頭とも最後まで必死やったから。
──木曜日といえば、6戦2勝2着4回。パーフェクト連対だった日ですね。
小牧 そう、頑張った。今残っているのは、そのぶんの疲れやね。まぁそのうち体が慣れてくるでしょう。おかげで体重もまったく増えんわ。
──太っている暇がない(笑)。本当に大活躍ですからね。
小牧 最初が肝心やから、一生懸命頑張っているところです。下手なことはできへんなと思いながら乗っているから、余計に疲れるんやわ・・・
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。