2024年09月01日(日) 18:00 14
今年はまた中京芝1200で行われるセントウルS。最近の中京芝1200重賞(良馬場)の勝ち馬の血統表をみると、ナムラクレア(父の母父ロックオブジブラルタル、母母父クリスエス)、メイケイエール(デインヒル4×4、母ロベルト6×6)、レシステンシア(母父父デインヒルダンサー)、ダノンスマッシュ(母父ハードスパン、母母父クリスエス)と、デインヒル~ダンジグとロベルトを併せもつ馬がよく勝っていることがわかる。2023年はサンキューユウガ(23年CBC賞2着)、ファストフォース(23年シルクロードS2着と22年セントウルS2着)と、ロードカナロア×サクラバクシンオーが3R連続で連対。(解説:望田潤)
アサカラキング
シュピカの半弟で、母母キョウワノコイビトはフィリーズレビュー2着。その母エールノコイビトはJRA2勝(芝1000~1200)。シャインモーメントも近親。キズナ×キングヘイローはディープボンドと同じだが、こちらはストームキャットとキングヘイローとエールノコイビトが似た組成で、このしなやかなスピードで短距離を走破する。ローレルゲレイロのようなイメージだ。函館スプリントSはスタートが甘くハナを叩かれてしまった。正攻法で巻き返したいが同型の存在が。
距離◎ スピード◎ 底力○ コース○
ダノンスコーピオン
ダノンキラウェアの全兄でダノンバジリアの半弟。母レキシールーはカナダ年度代表馬でダンススマートリーS(米G2・芝9F)勝ち。牝祖フェイヴァードワンはプリンセスS(米G2・ダ8.5F)に勝った。母がサドラーズウェルズの血を引く中距離型というのはサートゥルナーリアやパンサラッサと同じで、ロードカナロア産駒でも距離適性長めに出るパターンだ。とはいえ3歳時から成長があまり見られない現状で、初の1200戦がカンフル剤となるか。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○・・・
望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo