新潟記念を制したシンリョクカ(撮影：小金井邦祥)

　今週は新潟記念。アリスヴェリテの大逃げとなり、逃げ馬と2番手以下ではレース質が異なりました。早速ですが細かく回顧していきましょう。

2024年9月1日 新潟記念

舞台：新潟 芝2,000m
勝ち時計：1:58.0
レースラップ：12.6 - 11.3 - 11.5 - 11.7 - 11.8 - 12.0 - 12.1 - 11.8 - 11.3 - 11.9
ペース：ミドルペース（58.9秒 - 59.1秒）
風向き：なし
脚質：前有利
馬場：フラット

【レースポイント】

1. 各馬が馬場のいいところを走ったので内、外の不利はなし。
2. 大逃げしたアリスヴェリテで平均ペース。2番手以下はSペースで前有利。
3. 新潟外回りらしい縦長の馬群で後方の馬は全く展開が向いてない。

【レース概要】

　新潟競馬最終週としては比較的時計の出やすい高速馬場だった。馬場の内側はやや荒れていたが、各馬が馬場のキレイな外目を走ったため、進路取りによる内、外の不利がないレースとなった。

　レースは馬なりでアリスヴェリテが大逃げ。前後半1000mは58.9秒 - 59.1秒とまったく速くないペースで、離れた2番手以下は明確にスローペースとなった。

　それでも馬群は新潟外回りらしく超縦長。

　有力馬の多くは最後方付近におり、目視での1000m通過は61.5秒前後。後半1000mは56秒台で走らないと上位になれないため、物理的に届きにくい展開となった。唯一後方から差してきたセレシオンはかなり強いパフォーマンスでの2着だが、それ以外の有力馬は展開が向かなかったと判断できる。

　ただし、レースとしては11頭立てのハンデ戦。ライトバックの出走取消もあり寂しいメンバーになった分、上位入線馬であっても次走以降は過剰に評価しないようにしたい。

【各馬解説】

1着：シンリョクカ
　離れた2番手。自身は平均〜ややスローの流れでスムーズな競馬となり、直線は早め先頭から押し切って勝利。かなり展開が・・・