2024年09月08日(日) 18:00
過去5年のセントライト記念において、連対馬10頭のうち8頭がリファールの血を引く。ちなみにリファール4×4をもつキタサンブラックの産駒は2頭出走してどちらも連対(ガイアフォースとソールオリエンス)。取り上げた馬でリファールの血を引くのはアーバンシックとスティンガーグラス。中山芝外2200は後半のロンスパ戦になりやすく、持続力や粘着力が求められるコースだ。21年9人気1着アサマノイタズラ(母母父オペラハウス)、19年8人気2着サトノルークス(母父サドラーズウェルズ)と、人気薄激走馬はサドラーズウェルズの血を引いているのも納得。(解説:望田潤)
アーバンシック
ヴァルコスの甥でステレンボッシュやドゥラドーレスのイトコで、レガレイラとは父と母父と母母が同じ同血の間柄。父スワーヴリチャードはハーツクライの代表産駒で初年度から大成功をおさめた。レガレイラと比較しても母父ハービンジャーが強くて、ウインドインハーヘア牝系らしいしなやか体質。ダノンザキッドを1F長くしたようなイメージの中距離馬に見える。不器用な差しだが、外2200のロンスパ戦ならストライドでジワジワ追い込めるか。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
アスクカムオンモア
サトノエトワールの甥で、母マキシマムドパリはマーメイドSと愛知杯に勝った。牝祖アドマイスは北米芝G1勝ち馬で、産駒にブラックカフェやハシッテホシーノ、孫にキンショーユキヒメなどが出る。父ブリックスアンドモルタルはBCターフなどに勝った北米年度代表馬で、初年度からイーグルノワール、ゴンバデカーブース、アンモシエラなどを出している。父母ナスキロの柔さが活きた配合で、中山より東京ベターの走りには見えるが。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
スティンガーグラス
パタゴニアの全弟でダノンファンタジー(父ディープインパクト)の3/4弟。母ライフフォーセールはブエノスアイレス大賞(亜G1・ダ2200m)勝ち馬。母父ノットフォーセールは亜リーディングサイアーでサトノフラッグ=サトノレイナスきょうだいの母父。父キズナは本年度リーディングサイアーを快走中でジャスティンミラノやソングラインを輩出。前走1勝クラスではモノが違うという圧勝で、脚長で大箱向きだが中山2200の持続戦も合いそうだ。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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