2024年09月13日(金) 18:00
日本時間の土曜夜23時25分発走の「愛チャンピオンS」は、日本の3歳牡馬シンエンペラー(父Siyouniシユーニ)が坂井瑠星騎手で、4着に健闘した2019年のディアドラに続いて挑戦するだけに、たとえ馬券は別にしても注目の一戦。
日本ダービー3着のシンエンペラーは父だけでなく、母もGalileo産駒で典型的な欧州血統。やがてこのレースや、凱旋門賞に挑戦するために購入された馬。今回のテーマは「より強い相手と戦うことで成長させたい」だが、果たしてどんなレースができるだろうか。全兄Sottsassソットサスは2020年にこのレース4着をステップに凱旋門賞を制した。
人気のオーギュストロダン(IRE・父ディープインパクト)は、3歳の昨年このレースを制して、2連覇がかかっている。このあと順調ならジャパンC参戦の予定がある。ときに凡走もあるタイプだが、ここはまだ今年5戦目。余力を残して欲しい。
今年はキングジョージVI世&クイーンエリザベスSで、人気のオーギュストロダンを5着に沈めて快勝したGoliathゴリアット(FR)も、現在のところセン馬は凱旋門賞に出られないので、ジャパンCに出走して再び対戦する可能性が大きい。
負担重量が古馬より2.5キロ軽い58.5キロの3歳牡馬が目下3連勝している。現在3連勝中のEconomicsエコノミクス(GB)は注目度大の3歳馬。ここまで4戦3勝の新星でもあり、日本でも1番人気がありえる。
同じ3歳牡馬のLos Angelesロスアンゼルス(IRE)は、目下このG1を5連勝中のA.オブライエン調教師の管理馬で、今年はオーギュストロダンを筆頭に4頭も出走する。近年ではディアドラが4着の年「1、2、3」着独占だった。
3番人気と思えるが、祖父Montjeuモンジュー、父Camelotキャメロットに続き父子3代連続の愛ダービー馬。近年ではもっとも速い時計2分28秒15で勝っている。R.ムーア騎手でなくとも要注意だ。この秋は凱旋門賞に挑戦する予定。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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