2024年09月27日(金) 18:00
ハンデ戦なので難しい結果は少なくないが、過去10年、馬券に絡んだ計30頭中、上位5番人気以内の馬が「22頭」。6番人気以下の伏兵は「8頭」だけという数字があり、大波乱は少ない。また、年齢は問わない。
ただ、ハンデ頭は、(2、6)6、5(7、8、11)(3、11)(5、12)11、11、3(1、8)着。好走例がきわめて少ないのが大きなポイント。今年はハンデ57.5キロ以上の重いハンデを課せられた馬が「5頭」もいる。
軽ハンデというわけではないが、目下急上昇中の6歳馬ロコポルティ(父ヘニーヒューズ)に期待したい。6歳の今年になって、25戦目にオープン入りを果たした珍しい経歴を持つが、2走前の中京ダート1900m「伊勢S」の勝ち時計1分55秒6は価値がある。
走りやすい重馬場とはいえ、もまれた中団追走から直線は馬場の中央に出し、上がり3ハロンは最速の35秒9。2馬身半も抜け出し、ゴール前はまだ楽だった。
初オープンの前回は別定戦の京都ダート1800mの「平城京S」。格上がり初戦だけに16頭立ての8番人気にとどまったが、2走前と同じように中位追走から直線外に出すと、またまた上がり最速の37秒0。オープン初戦なのに3馬身半差の圧勝だった。別定の負担重量57キロ(今回も57キロ)だからフロックではない。今回も対戦するカフジオクタゴン、サンデーファンデーには大きな差をつけている。
休み明けを苦にするタイプではなく、入念な乗り込みでフレッシュな好仕上がり。6歳の秋だけに大幅な上昇はないだろうが、ハンデ戦のここは前回の再現で通用する可能性が高い。実績上位馬はみんな57.5キロ以上のきびしいハンデだ。
父ヘニーヒューズは、全国ダート限定種牡馬ランキングも、JRAダート戦限定種牡馬ランキングも2位。地方、JRAを問わない。ロコポルティの中京ダート1900mの持ち時計1分55秒6は重馬場ではあるが、今回のメンバーでは断然トップだ。
単・複主力に、相手は傾向通り重いハンデ組ではなく56-57キロ組を主力にしたい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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