アプリ限定 2024年10月07日(月) 18:01
障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、一昨年の夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く連載コラム。
日常生活を無事に送ることができるようになった雄造騎手ですが、相手に話を合わせることが難しく、時折急に怒りだしてしまうことも…。由紀子さんが、「将来の課題」を感じた“2つのエピソード”とは?
念願の伊勢旅行に出かけた白浜家でしたが、はたして夫は気分転換になったのか…。なんともいえない1泊2日になりました。
また、別の日にはこんな事も。
娘の運動会に行った帰り、子供たちと保護者のみんなで公園に遊びに行ったのですが、この日一緒に遊んだお友達のご両親のなかには、夫の職業やケガのことをご存じない方もいました。
話をするうちにそれぞれの実家の話になり、ママ友は夫に「長崎のご出身なら、帰省が大変ですね」と話しかけてくれました。夫は、「結婚してから実家に帰ったことはないけど、帰るなら小倉で乗ったときに帰ろうと思っているから、そこまで大変ではないですね」と答えたのですが、夫の職業を知らないママ友は話の意味がわからずに混乱している様子…。私が説明をしたところ、「JRAさんということは、滋賀医大から先生行ってますよね。私、滋賀医大で看護師をしているんです」と話を続けてくれました。
すると夫は、「先生と言えば、僕にとっては調教師の先生方。師匠の浅見先生、お世話になったのは佐々木先生や、庄野先生」と言い出し、ママ友を再び混乱させる始末(笑)。競馬を知らない人に“調教師”と言っても話は伝わりませんし、そもそも自分が話したいことを話しているだけで、会話になっていません。
私はママ友に解説するのが面倒で、「もう先に帰ってくれよ」と思いながらも、この日は井崎脩五郎さんばりに解説を続けたのでした。
どうやら夫は、物事を自分中心にしか捉えられない、そして相手の状況を加味してコミュニケーションを取るのが難しそうだなと感じました。
ある日、吉田さんとのウォーキングから帰宅した夫から、こんな報告が。
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白浜由紀子
1981年9月9日生まれ。2015年に障害騎手の白浜雄造と結婚。1男1女をもうける。結婚前は四位洋文調教師や福永祐一調教師(両名、当時騎手)らが所属していたマネージメント会社にてマネージャーを務め、TV番組収録やイベント等、様々な現場で騎手をサポート。福永調教師の引退までの16年間はバレット業務も兼任。福永厩舎開業後は経理兼秘書業務を担当予定。現在はオンラインサロン「福永祐一 競走馬研究所」の運営スタッフを務める傍らフリーランスとして活動中。新たな目標のアイシングクッキー講師としても活動すべく準備中。(旧姓は坪田、また戸籍上の表記は幸子)
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