アプリ限定 2024年10月23日(水) 12:00
こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。
今週のれん氏が注目したのは、東京競馬場で行われる天皇賞(秋)(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
天皇賞(秋)が行われる東京芝2000mの一番の特徴といえば、1コーナー奥のポケットスタートで100mほどでコーナーを曲がるコースであること。当然ポジション争いにおいては内枠が絶対的に有利で、近年はそんなに多頭数のレースにならないことも多いとはいえ、このレースも過去10年全てで一桁馬番の馬が勝利を挙げている。
2003年のコース改修以降で見ても、複勝率と複勝回収率ともに明らかに一桁馬番の方が優勢。最高峰のレースでタイムトライアル的な要素が強くなることを考えると普段のレースよりも外枠は不利になる可能性が高く、頭数が揃いそうな今年は枠順も注視は必要。
登録メンバーを見ると、リバティアイランドが一枚抜けた人気で、それ以下はレーベンスティールやベラジオオペラの4歳馬とドウデュースやジャスティンパレスの5歳以上の実績馬が続く構図になりそう。
4歳世代はクラシックホースがなかなか古馬相手に結果を残せなかったのもあって世代レベルを疑問視される向きも多かったが、春の大阪杯や宝塚記念でそれなりに結果が出たことでその風潮も弱くなってきた。
ただ、個人的にはまだ4歳世代は信用していない。その理由としては、そもそもの春の中距離GIのレースレベルを疑問視しているというのが大きい。
今回の登録メンバーを見ても分かるが、昨年の秋古馬戦線の上位で戦っていた馬は軒並みドバイ遠征を決行。それによって同時期に行われる大阪杯のメンバーレベルが手薄だったというのは、その後の出走馬の戦績や次走で上位人気になったのがハンデGIIIに出走した2頭だけということを見ても明らか。
そして宝塚記念は強い外有利バイアスの中のレースで、ドウデュースとジャスティンパレスの人気馬が明らかに力を出し切れずの敗戦に終わっていたように着順が能力を如実に反映したとは言えないだろう。
数字面でも根拠を示すと、そもそも実力を着順に反映する事に重きを置いていないハンデ戦を除いた4歳時の重賞成績を世代別に並べると、現4歳世代は勝率と複勝率がワースト2位、複勝回収値はワースト7位と誰が見ても良くないであろう結果が残っている。
逆に出走馬の近走でも特にレベルが高かったのは、世界最強馬イクイノックスが出走していた昨年の天皇賞(秋)とジャパンC。勝ち馬が強すぎた分で着差がついているし、その分で甘いオッズになりそうなので今回もそこに出走していた馬をより高く評価したい。
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のれん
人気落ちを狙い、買い時を逃さない俺プロ出身の人気予想家。本格的に競馬予想を始めてから僅か3年で年間回収率115%を達成し、2021年11月にウマい馬券でデビューを果たした。馬場や枠順はもちろん、血統・馬体・走法などから見る適性も重要視しており、その実力には現在活躍中のプロ予想家たちも絶賛している。
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