2024年11月01日(金) 19:00 38
今年のBCクラシックはデルマー競馬場で開催。この競馬場で毎年行われる最高峰のレースはパシフィッククラシック。このレースの血統傾向が、今年のBCクラシックでは大いに参考になるでしょう。
そして、パシフィッククラシックは、30年近く前から提唱している「血統ビーム」による血統分類で分析すると(分析するまでもなく眺めているだけで)明確な血統傾向が出ています。
なお、血統ビームオリジナルの血統タイプ、および全データは、JRA版スマート出馬表にて無料公開中。NAR版(地方競馬版)とブリーダーズカップ版は「亀谷競馬サロン」にて公開中です。
「血統ビーム」の血統分類で同じデルマーのダート2000mで行われたパシフィッククラシックの上位入線馬。特に高いパフォーマンスを発揮した馬や人気薄で走った馬で目立つのはエーピーインディの系統とカロの系統の影響を強く受けた馬が走りやすいこと。その象徴はフライトラインでしょう。
同馬は無敗で引退した例外的天才でもありますが、パシフィッククラシックの走りは衝撃的でした。初のダート2000m挑戦にもかかわらず、19馬身差以上の圧勝。2着のカントリーグラマーは、その年のドバイワールドC勝ち馬。
フライトラインの父はタピット。エーピーインディ系種牡馬。母父はインディアンチャーリー。カロの系統。同配合は、短距離の晩成型が多い傾向にあります。実際、フライトラインもパシフィッククラシックのレース前には距離不安が一部で囁かれましたが、むしろ過去最高のパフォーマンスを発揮しました。同レースの2着カントリーグラマーも父がエーピーインディ系で母父も米国型の中でも短距離適性が高いフォレストリーでマッチした舞台だったのに圧倒してしまったのです。・・・