菊花賞は「絶対に実力じゃない」──ミルコ騎手とコスモキュランダに道中何が起きていた?

2024年11月05日(火) 18:03

ミルコレビュー

▲ミルコ騎手が菊花賞など10月のレースを振り返ります(撮影:下野雄規)

今回のテーマは10月の競馬について。コスモキュランダと挑んだ菊花賞について「ショックだった…」「絶対に実力じゃない」と語ります。

ミルコ騎手が感じた道中の様子やポジション争いなど、大きな注目を集めたレースを赤裸々に振り返り。 菊花賞の他に、ご自身が騎乗して強さに驚いた1頭も紹介いただきました!

(取材・構成=森カオル)

「もともと今年一番チャンスがあると思っていたGIだったし…」

──今回は10月のレースを振り返っていきたいのですが、まずはコスモキュランダで挑んだ菊花賞。14着という残念な結果になってしまいました。

ミルコ ショックだった…。スタートで出遅れてしまったけど、いいポジションを取りたいからちょっと出していきました。そうしたら、最初のコーナーでめっちゃ掛かってしまって…。前の馬に乗っ掛かりそうなくらいだった。もっとペースが速くなると思っていたけど、そこまで速くならなかったね。そのあと、ホームストレッチに入ったあたりではすごくリズムよく運べていたんだけど、善臣さんの馬が…。危なかったね。

──ピースワンデュックですね。何頭かにぶつかりながらポジションを上げていく形になって。

ミルコ いいポジションが取れたなと思っていたんだけど、どんどんどんどん後ろに下がってしまって。抜けるところもなかったね、僕。結果的に、内を走っていた人たちは全員下がることになりました。まぁああいうことがあるのも競馬。仕方がないけど、痛かったね。僕もつらかったけど、ノリさん(ダノンデサイル)はもっとつらかったと思うし。

──キュランダ自身の様子はどうだったんですか? 気持ちが切れたりはしなかった?

ミルコ 向正面で豊さんのアドマイヤテラと圭太のヘデントールが動いたでしょ? 僕、・・・

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ミルコ・デムーロ

1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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