2024年11月07日(木) 18:02
▲川田将雅騎手がブリーダーズC&JBCデーを回顧(撮影:稲葉訓也)
アメリカでブリーダーズCに騎乗した翌日、佐賀競馬場のJBCに参戦した川田騎手。移動にレースと、超強行スケジュールだった2日間を振り返ります。
ウィルソンテソーロと制したJBCクラシックについて、"あえて逆走した"返し馬やコース取りを解説。そして、大きな反響を呼んだ「ガッツポーズ」はなぜ行ったのか…その真相が明らかに──。
(取材・構成=不破由妃子)
──ブリーダーズC、JBCと本当にお疲れさまでした。まるでアメリカから佐賀までワープしたかのようなスケジュールでしたね。実際、どのような行程だったのですか?
川田 ブリーダーズCが終わってすぐにホテルに戻り、荷物をまとめてパパッとご飯を食べて、そのまま車で空港に向かいました。で、ロスから羽田に帰ってきて、羽田から福岡便に乗り換えて、佐賀競馬場に入ってJBCです。
──まさに強行スケジュール。さすがにグッタリ?
川田 ええ、さすがにね。レース前は大丈夫でしたけど、JBCが終わったらもうグッタリでした。
──ですよねぇ。さて、まずはブリーダーズC。BCジュベナイルフィリーズのオトメナシャチョウが7着、BCスプリントのリメイクが11着、BCクラシックのウシュバテソーロが10着という結果に。今年は予想以上に厳しい戦いになりましたね。
川田 みんな頑張ってくれたのですが、僕が乗った馬もそれ以外の日本馬もなかなか厳しい結果になってしまって。僕が関わらせていただいた馬たちもいい状態でレースを迎えられましたし、ほかの馬たちもいい雰囲気だなとそばで見ながら思っていたんですけどね。残念ながら、結果を得ることができなかった。
今回の結果を経て改めて思ったのは、3年前のラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌの勝利は、本当に大きなことだったんだなということ。芝でもダートでも勝ちましたからね。あの時間はやっぱり特別だったんだなぁと改めて感じました。今年は残念な結果に終わりましたが、来年もまたデルマーで開催されますので、必ず今回の経験を生かしたいと思ってます。
▲次の開催へ向けて「必ず今回の経験を生かしたいと思ってます」(撮影:高橋正和)
──悔しい思いをしたブリーダーズCから一転、JBCではJBCクラシックをウィルソンテソーロで制し、川田さん史上初と言っていいガッツポーズに涙のインタビュー…。記念すべき勝利となりましたね。
川田 今年は、JBC創設から25年目にして、・・・
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川田将雅
1985年10月15日、佐賀県生まれ。曾祖父、祖父、父、伯父が調教師という競馬一家。2004年にデビュー。同期は藤岡佑介、津村明秀、吉田隼人ら。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を勝利し、GI及びクラシック競走初制覇を飾る。2016年にマカヒキで日本ダービーを勝利し、ダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を達成。
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