【エリザベス女王杯】スタニングローズが鮮やかな復活V 薔薇一族に悲願のタイトル

2024年11月11日(月) 18:00

C.デムーロ騎手のエスコートで完勝

重賞レース回顧

エリザベス女王杯を制したスタニングローズ(c)netkeiba

 3歳時に秋華賞快勝のあと、再三の馬体調整の放牧と、4歳春からは脚部不安の10カ月半に及ぶ長期休養をはさみながら、6連敗もしていた5歳スタニングローズ(父キングカメハメハ)が復活した。ディープインパクトの最終世代(ジャパンC出走予定のオーギュストロダン)も素晴らしいが、キングカメハメハの最終世代もすごい。

 7月末の「クイーンS」を6着して復調の手応えを確かなものにすると、3カ月半の短期放牧の調整を経て、今回は短期免許のC.デムーロ騎手にチェンジ。スムーズに好位の外で流れに乗ると、最後の直線を向いて早くも先頭。2着以下を2馬身も封じる完勝だった。C.デムーロ騎手の会心の騎乗もあるが、「59秒6-(12秒5)-59秒0」=2分11秒1は、京都2200mで行われたエリザベス女王杯のレースレコード(2001年トゥザヴィクトリーの2分11秒2)を0秒1更新する鮮やかな内容で、GI馬の底力を示した。

 母ローザブランカ(父クロフネ)はエリザベス女王杯不出走だが、祖母ローズバド(父サンデーサイレンス)は、エリザベス女王杯「2着、8着、5着」馬。3代母ロゼカラー(父Shirley Heights シャーリーハイツ)は・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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