2024年12月18日(水) 18:02 126
▲C.デムーロ騎手と佑介騎手の対談はついに完結へ(撮影:稲葉訓也)
C.デムーロ騎手と佑介騎手の対談最終回。仏リーディングへの思いや今後勝ちたいレースについて、「どんな目標も叶えられそうな気がするよ」と佑介騎手もエールを送ります。
前回出演時に「将来はJRAジョッキーになりたい」と語っていたC.デムーロ騎手。6年が経ち仏のトップジョッキーに登り詰めた今、JRA所属への率直な気持ちを伺いました──。
前回はこちら▼
【C.デムーロ×藤岡佑介】「イクイノックスを倒したい」日本遠征を直談判!?──“無敗の凱旋門賞馬”エースインパクト/第3回(取材・構成=不破由妃子)
──6年前に『with佑』に出ていただいた際、「まずはフランスでトップ3に入ることが目標」とおっしゃっていましたが、2020年に3位に入り、さっそくその目標を達成されましたね(2023年も3位)ここ数年は常に5位以内をキープされていますが、今現在、リーディングへの思いは?
クリスチャン フランスのリーディングで1位を獲ろうと思ったら、1日に2つの競馬場で乗るようなスケジュールをこなさないとダメなんですよ。JRAの開催は基本的に土日と決まっていて、1日にひとつの競馬場でしか乗れないけど、フランスの場合、朝はあっちの競馬場で乗って、夕方はこっちの競馬場で乗って…みたいに、2つの競馬場を行き来して乗ることもできるので。
佑介 リーディングを獲ると決めたら、ある意味、覚悟が必要だよなぁ。
クリスチャン そうなんだよ。まぁ5月とか6月とかにリーディングを狙える位置にいたら考えるけど…。そうじゃなければ、なかなかそこに挑む踏ん切りがつかない。それに、去年だったかな、僕が契約しているルジェ調教師に「リーディングを獲りたい。チャレンジしてもいい?」って聞いたら、「やめてくれ」と言われてね。
毎日毎日移動しながらいろんな競馬場で乗ると、当然疲れるし、そのぶんパフォーマンスが落ちるからね。ルジェさんは、「リーディングを獲るよりもGIを勝つほうが大事」という考えの人。リーディングのトップを獲る必要はないというスタンスなんだ。
佑介 トップジョッキーにとって、JRAのスタイルは・・・
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。