火打山特別

2006年07月21日(金) 18:01

 水はけのいい新潟は、芝もダートも他場のような不良馬場はめったにない。先週は、雨の不良馬場から、重、稍重、良までどんどん馬場状態が変化し、豪雨の中のレースもあったりしたが、今週はそう激変や、馬場悪化はないだろう。

 ハンデ頭でも、ジョイントスターズの能力を高く評価したい。芝1400mでは1勝にとどまるものの、旧1600万条件で1分21秒1(東京)がある。昨年5月のフリーウェイSで、当時格上がりの同馬は10番人気(17頭立て)だったが、直線一気に突っ込んで上がり33.7秒。持ち時計を1秒も短縮してみせた。5着にとどまったのはスタートでつまずき、ほとんど最後方に置かれたためで、互角のスタートなら1600万条件でも2〜3着もありそうな内容だった。

 中京での前々走の1000万特別の勝ちっぷりや、フリーウェイSの内容、さらには1400mの1勝が東京だったことから、左回りの新潟は初コースでも不安なし。また、速い上がりのレースでの好走例が多いあたり、他馬の崩れに乗じて差す馬ではなく、もともとは自分からスパートする自在型。内回りの新潟は脚質に合う可能性が大きい。すでに1000万条件は2勝の記録があり、ここで57.5kgのハンデは決して不利ではない。

 ハンデ戦とあって相手は難しいが、伏兵として怖いのは立て直してきたストラスアイラ。新潟では2歳夏の1戦だけだが、好位から一気に抜け出して1600m・1分35秒4。トップガンジョーを0.6秒も突き放している。キャリアが浅いため未知の部分大だが、大変なコース巧者の可能性が高い。2戦2勝のクリスティイモンは、テスコボーイの[3×3]という強烈なスピード配合。牝馬ながらカリカリした面を見せず、スケールは1000万でも明らかに上。3連勝の可能性まである。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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