2025年01月14日(火) 18:00 13
フェアリーSを制したエリカエクスプレス(撮影:下野雄規)
2番人気のエリカエクスプレス(父エピファネイア)の圧勝だった。それも1600m1分32秒8(レースの前後半45秒5-47秒3)の圧倒的なレースレコードで2着以下に3馬身差だから素晴らしい。
冬場にしては芝コンディションが良かったのは事実だが、翌日の古馬オープンの「ニューイヤーS」を差し切った断然人気の4歳馬トロヴァトーレ(父レイデオロ)の勝ち時計が、1分32秒3(レースの前後半45秒9-46秒4)であり、ここがまだ2戦目だった3歳牝馬エリカエクスプレスは、いきなり古馬のオープン馬と遜色ない内容を示したことになる。
近年、クラシックに挑戦のスケジュールが大きく変化し「フェアリーS」の重要性は急速に高まっている。2020年の桜花賞3着馬スマイルカナと、2021年の桜花賞3着馬ファインルージュは、フェアリーSの勝ち馬。2022年のフェアリーS2着のスターズオンアースは、桜花賞だけでなく、オークスも制している。もちろん、芝状態も、レースの流れも異なるが、近年のGI桜花賞で好走したその3頭のフェアリーSの走破時計は。みんな1分34秒0以上だった。・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。