2025年01月19日(日) 18:00 20
過去5年の勝ち馬5頭のうち、チャックネイト(母父ダイナフォーマー)、ノースブリッジ(父モーリス)、アリストテレス(父エピファネイア)、ブラストワンピース(父ハービンジャー)と、4頭がロベルトの血を引いているのは中山の重賞らしい。いっぽうで外2200は内2000よりロンスパ戦になりやすく、上記4頭はいずれもグレイソヴリンの血も併せもっていることに留意。母父トウカイテイオーらしいしなやかストライドのレーベンスティールがオールカマーとセントライト記念を快勝し、アーバンシックやローシャムパークなどハービンジャーも強いコースで、ストライドで走れる血も引いているかどうかもチェックしたい。(解説:望田潤)
コスモキュランダ
母サザンスピードはコーフィールドC(豪G1・芝2400m)勝ち馬。近親にシャンペンS(豪G1・芝1600m)のゴーインディゴーなど。母父サザンイメージは北米G1を3勝したヘイロー系。父アルアインはシャフリヤールの全兄で皐月賞と大阪杯を勝った。父を脚長で重厚にしたような馬で、後駆はわりとデインヒル的。クロスはヘイロー4×4とサーアイヴァー6×5・6だから中山で捲る脚もある。中山芝は[1-4-0-1]。セントライト記念2着の舞台で見直し。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
チャックネイト
サトノディードやジェネラルゴジップの3/4弟で、母ゴジップガールはアメリカンオークス(米G1・芝10F)勝ち馬。ブロッコやロータスランドなども同じ一族。母父ダイナフォーマーはブライアンズタイムと7/8同血のロベルト系でアンドラステやグランシルクの母父。昨年のAJCCではジワジワ差し返し持続力を見せつけた。道悪が巧いのはたしかだが、母がロベルト系×キングマンボ系だし中山のほうが動けるタイプかも。堀厩舎のハーツクライ産駒だから高齢でも見限れない。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○・・・
望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo