【小倉牝馬S予想】小倉芝2000に新設牝馬重賞 リヴァーマン&ダルシャーンの牝馬の斬れで

2025年01月19日(日) 18:00 11

リヴァーマン(仏2000ギニー)とダルシャーン(仏ダービー)はフランスで成功したナスキロ血脈で、たとえば23年の凱旋門賞馬エースインパクトは母父アナバーブルーがリヴァーマン4×2だし、22年の凱旋門賞馬アルピニスタは3代母の父がダルシャーンだ。この両血脈は特に牝馬に斬れ味を伝えることでも知られるが、過去5年の小倉芝2000の重賞において、リヴァーマンかダルシャーンをもつ牝馬が出走すると、24年愛知杯1着ミッキーゴージャス、同3着コスタボニータ、22年小倉記念3着ジェラルディーナ、20年愛知杯1着デンコウアンジュ、同13着カレンシリエージョと、高確率で馬券に絡んでいることが判明。小倉芝2000はフランス血脈の斬れがモノを言うコースなのか。取り上げた5頭では、アスコルティアーモとシンティレーションがリヴァーマンの血を引いている。(解説:望田潤)

アスコルティアーモ

 母アスコルティはJRA2勝(芝1200~1400)でアスコリピチェーノやアスコルターレの母。母母リッスンはフィリーズマイル(英G1・芝8F)勝ち馬でタッチングスピーチやサトノルークスの母でキングズレインの母母。父キタサンブラックはイクイノックス、ソールオリエンス、クロワデュノールなどを出すトップサイアー。府中牝馬Sは狭いところをジワジワ差し込んだが、母がスプリンターのキタサンブラック産駒だから、前で受けたほうが味があるタイプではあるか。馬場が渋るのはプラス。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース○

キミノナハマリア

 母シャドウマリアはJRA1勝(芝2000)。母母パールシャドウはJRA5勝で産駒にサトノシリウスやサウスオブボーダー。近親にサンチャリオットS(英G1・芝8F)のマジェスティックロワなど。母父ヴィクトワールピサはアートハウスやオニャンコポンなどと同じ。そこにハービンジャーだからなかなか重厚な中距離血統で、芝重[2-0-1-0]で洋芝[2-0-2-0]と時計かかれば持続力が活きる。ここは開催初日だからあまり高速決着になるとどうか。一雨ほしいところ。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース○・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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