2025年02月07日(金) 12:00 137
遅くなりましたが、「明けまして、おめでとうございます」。
この1月、1か月の休みを頂きました。振り返ると小学生の頃から新聞配達をし、高校の3年間は騎手に向けての体力作りの為、皆が電車通学のところを自転車通い。休みの日は喫茶店や祖父の工場でバイトをしながら乗馬クラブの資金にあて、高校卒業と同時に競馬学校へ入学。騎手引退後もホースコラボレーターとして取材に原稿にイベントやテレビに出演。また妊娠期間&出産直後も語学留学をしながらコラムの入稿もしており、振り返ると常にバタバタと動いていたように思います。
私にとってはそれが普通だったので苦ではなかったのですが、この2年、いろいろと思う事があり、このあたりで1度リセットしないと心身共に壊れてしまいそうな気がし、休みを決断しました。とは言え自分のワガママなので、今回、これを機に仕事を失う覚悟もしていましたが、有難いことに全てにおいて、「2月から、またお願いします」と言ってもらえ、このコラムにおいても再開の運びに。
本当に感謝しかありません。ありがとうございます。
さてこの1か月ですが、何をしたいということよりも、何もしない状態での自分がどうなるのか? が気になりました。と同時に、休みとは言え、小学生の息子もいるので全てが休みということでもなく、食事の用意や朝の立ち当番、4月からのPTA&役員の会合への出席など日常のすべきことも多く、改めて日本のママはやることが多いと再認識。でも有難いことに、「プリズン・ブレイク」1~5は全部見ちゃいました。
さてそんな中、飛び込んできた女性ジョッキー大江原比呂騎手の引退。取得するまでに費やしてきた時間の長さを考えると、デビューから1年満たない状況での免許返上には驚きと心が痛くなってしまいました。
もちろん直接、本人とは話をしてないゆえ状況や胸の内は分かりませんが、近年、若い騎手の免許返上や厩務員&騎手過程の受験者の減少など、その背景にあるものの追求や改善&対策が重要な気がします。
さぁ話を今週行われる競馬に。
東京で行われる東京新聞杯ですが、現時点での注目は牝馬のブレイディヴェーグとボンドガール。ブレイディヴェーグにおいては正直、もう少し距離が欲しい気もしますが、ポテンシャルの高さと頭の良い馬に感じ、間隔はあきましたが前走のマイルでの経験もいかされると思います。反対にボンドガールの距離短縮はプラス。ハミ掛かりの面から前半部分がラクになると思えます。
それでは皆さん、また次週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。