2025年02月10日(月) 18:00 18
東京新聞杯を制したウォーターリヒト(撮影:下野雄規)
波乱の多い「東京新聞杯」を鮮やかに差し切ったのは3番人気の4歳牡馬ウォーターリヒト(父ドレフォン)だった。ウォーターリヒトは今後さらに大きな活躍が期待できる若い4歳馬。管理する河内洋調教師はこの3月に定年引退を迎えるベテラン調教師。重賞制覇は2018年のサンライズソア(平安S)以来約7年ぶりの嬉しい重賞勝利だった。
騎乗した菅原明良騎手は、ウォーターリヒトには3歳春のNHKマイルC以来二度目の騎乗。引退を前になんとしても勝ちたい重賞の鞍上を任され、期するものがあった。素晴らしいというしかない会心の騎乗だった。
直線に向くと、道中からずっとマークする形になっていた人気のブレイディヴェーグ(父ロードカナロア)がすぐ横の前方にいる。そのインには2番人気のボンドガール(父ダイワメジャー)が見える。あとは追って切れ味を爆発させるだけ。
坂を上がる地点で一発だけ合図を送るムチを入れたが、・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。