2025年02月11日(火) 12:00 32
京都記念は、前走大敗馬の好走があるレースだ。過去10年で見ると、前走10着以下だった馬の成績が[4-0-3-31]。もちろんこの中には単に最近不振が続いている馬もいるので複勝率は18.4%と高くはないが、4勝3着3回は馬鹿にできない存在である。
ちなみに同じ古馬GII戦で見ると、2015~24年の前走10着以下だった馬は、日経新春杯で[0-1-2-47]、AJCCで[2-2-3-34]、中山記念が[1-1-2-39]、日経賞が[0-2-1-28]、阪神大賞典が[1-1-3-19]なので、京都記念における前走大敗馬はよく走っているほうと言えるだろう。
もちろん、どんな前走大敗馬でもいいというわけではない。・・・
須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。