【クイーンC予想】姉は三冠牝馬 キャリアは浅くともマディソンガールの素質に期待

2025年02月14日(金) 18:00 30

牝馬クラシックにつながる一戦

 クイーンカップは2カ月後の桜花賞の前哨戦。だが、最近10年間、このGIIIを経由して桜花賞を3着以内に快走した馬は2022年の桜花賞馬スターズオンアース(2着→1着)など3頭がいるだけ。

 一方、約3カ月後のオークスでは2023年のハーパー(1着→桜花賞4着→2着)など、クイーンCを経由した馬が7頭も快走している。これには同じ東京コースという理由もあるが、2400mへの距離適性だけでなく、素質に経験を加えた成長力が求められるからだと考えられる。

 人気のマディソンガール(父キズナ)はまだ新馬の1戦だけ。半姉の三冠牝馬リバティアイランド(父ドゥラメンテ)でさえ、桜花賞は4戦目、オークスは5戦目だった。ここは賞金加算が最大のテーマであると同時に、レース経験、成長力が求められる。

 新馬の勝ち時計1800m1分49秒4は特に目立たないが、上がり3ハロンは33秒0。先に抜け出した牡馬ショウヘイ(先週のきさらぎ賞4着)を捕えた直線は推定「10秒9-10秒7」だった。脅威の爆発力を発揮したリバティアイランドの桜花賞の切れ味と数字は互角だった。死角はあってもマディソンガールの素質に期待したい。ここを突破できればクラシック候補に躍り出る。

 強敵は自在脚質のエンブロイダリー(父アドマイヤマーズ)。2戦目の1800m1分45秒5は破格。祖母アーデルハイトは、女傑ブエナビスタの4分の3同血の妹になる。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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