【戸崎圭太騎手】フェブラリーSで期待する「これまでにない新しい姿」──ミッキーファイトに感じる“強み”

2025年02月18日(火) 18:02 132

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▲フェブラリーSに出走予定のミッキーファイトに騎乗する戸崎圭太騎手(撮影:稲葉訓也)

フェブラリーステークスで初めてのJRA・GIに挑むミッキーファイト。コンビを組むのは前走の名古屋大賞典をはじめ、3度の勝利に導いている戸崎圭太騎手です。

2戦目から手綱を執り続け、「能力の高さは自分が1番よく分かっています」と語る戸崎騎手。ダートで“最強”と噂される4歳世代の中でも「上のレベルにある」と回答します。ついに迎える大舞台を前に、その成長ぶりや強みを伺いました──。

(取材・文:馬切もえ)

「ひとつではなく…」1番初めに感じた能力の高さ

──まずは昨年12月の名古屋大賞典、優勝おめでとうございました。

戸崎 ありがとうございます。

──馬体重はプラス14キロでした。

戸崎 成長分だと思いますよ。太いとか、重い感じは一切なかったですし、自分もレース後に体重を知って「そうだったんだ!」と知ったくらいですから(笑)。

──初めての古馬相手でしたが、積極的なレース運びでレコード勝ちでした。

戸崎 もともとスタートがあまり上手ではないので、そこだけ気をつけていました。うまく出てくれましたし、自然と前へ。1番人気のヤマニンウルスも近くにいて、いい形になったと思います。着差はわずかクビ差でしたけど、数字はレコードでしたから、いい内容だったと思っています。

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▲レース後には戸崎騎手からの労いも(撮影:稲葉訓也)

──明け4歳。フォーエバーヤングを始め、ラムジェットやサンライズジパングなどレベルの高い世代と言われています。

戸崎 そうですね。そういう世代にあっても、ミッキーファイトは上のレベルにあると思いますけどね。

──戸崎さんは「1番最初に乗せてもらった時から能力を感じていた」と以前、コメントされていましたね。具体的にはどのあたりから感じたのでしょう?

戸崎 う~ん…。ひとつではなく総合的なレベルの高さでしょうか。筋肉の質とか、全身を使って走れるところとか…。ギアを上げると体が沈み込むんです。

──デビューから1年以上が経っていますが、成長を感じる部分はありますか?

戸崎 筋肉の質の良さがあった一方で、当初はゆるさも感じていたんです。そのあたりが段々と解消されてきた感触はありますよ。

──この馬のストロングポイントを教えてください。

戸崎 先ほども言いましたが、スタートで後手に回って揉まれたりすることもあるんです。でもそういう展開になっても怯まずに競馬をして、差してきてくれます。もちろん先行して押し切ることもできるし、どんな形にも対応できるのが強みだと思います。

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▲「どんな形にも対応できるのが強みだと思います」(撮影:下野雄規)

──さてフェブラリーSです。東京ダート1600mは新馬戦以来となりますが、舞台設定についてはどう捉えていますか?

戸崎 新馬戦でも勝っていますから、特別に不安視はしていません。ただこれまで色々な距離やコースを使ってきて、コーナー4つの舞台でいいイメージを持てるのは確かです。瞬発力というよりは、長く脚を使えるイメージなので…。

──流れが落ち着いてヨーイドンになると心配?

戸崎 心配というよりは、やってみないと…というところです。能力的にはヒケを取らないでしょうが、今回は東京コースを得意としている馬がたくさんいるので。そういう中でミッキーファイトがどんな走りをしてくれるか。久々の東京で、これまでにない新しい姿を見せてくれるのではないかという期待もあります。

──それでは最後に意気込みをお願いします。

戸崎 デビュー2戦目からずっと乗せてもらって、レースでの結果や成長を感じてきた馬。そういうパートナーとGIの舞台に臨めるのは、率直にうれしいことですね。能力の高さは自分が1番よく分かっていますから、それをフェブラリーSの舞台でもお見せしたい。本当に楽しみにしています。

(文中敬称略)

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