2025年02月21日(金) 18:02 116
▲2025フェブラリーステークスを森泰斗氏が予想します!(撮影:高橋正和)
地方通算4448勝、NAR全国リーディングに6度輝き、昨年引退した森泰斗氏。今回netkeibaでは、言わずと知れた名手にダートの大一番・フェブラリーステークスの予想を伺いました!
JRAの予想は経験値もあり「けっこう当たります」という森氏が、本命と対抗に加え、3番手以降の気になる馬も公開! 予想だけでなく現在の生活や調教師試験への想い、ダートの魅力まで…たっぷりお話を聞きました──。
(取材・文:赤見千尋)
──引退後はメディアへのご出演が増えていますが、ご自身ではどう感じていますか?
森 慣れない仕事であまり上手くこなせているとは思っていませんが、いろいろなところからお声をいただいて、当初考えていたよりも忙しくしています。先日はイベントで姫路競馬場に行ったのですが、都内近郊のイベントにも来てくれる方がその時もいらっしゃって、ファンの方の存在はありがたいですね。
「まだ乗ってくれ」と言っていただくことも多く、そこはもう出来ないことではあるのですが、やっぱり馬の近くにいたい、いるべきなんだろうなという思いが募っていって。いろいろ考えて、調教師試験を受けることにしました。自分で決めたことではありますが、ファンの方々に背中を押していただきました。
──引退時は調教師を受けるとは決めていなかったのですね。
森 調教師を含め、いくつか選択肢がある環境というのもありがたいことです。騎手時代は本当に毎日必死でしたし、具体的に将来のことを考える時間もなかったので。毎日毎日レースに乗って、心が疲れている時には馬の顔を見たくないと感じたこともありました。でも引退して馬に会うことがなくなったら、とても淋しい気持ちになって。やっぱり自分はホースマンなんだなと、改めて実感しました。
──引退の記者会見で、約27年騎手をやってきて、自分の感情に任せて馬を怒ったことがない、そこが誇りというお話をされていました。
森 特別意識してやっていたわけではないのですが、振り返ったらそうだったなと。もちろん叱ったりすることもありますが、それは走らせるためであって、いじめるわけではないですから。馬はとても可愛いですが、僕らにとっては可愛いだけではなくて、ビジネスパートナーという側面があります。
馬にも感情があって、・・・
netkeibaライター
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