舞台相性の良いウシュバテソーロの食い込みに期待

　今週は重賞レースが多い。中でも22日深夜(日本時間26時40分)にサウジアラビアで行われるサウジカップ(ダート1800m)は世界の競馬ファン注目のビッグレース。総賞金約31億円(1着賞金15億円強)に達する世界を代表する高額賞金レースだ。

　レーティングで上回る日本の4歳馬フォーエバーヤング[7-0-2-0]と、昨年の安田記念を制し、ここまで[18-3-0-2]。現在の香港が誇る目下8連勝中のチャンピオン＝ロマンチックウォリアーの対決ムード。

　毎年出走する日本調教馬のサウジC成績は通算[1-1-1-12]。今年も4頭出走する。

　中でもサウジアラビアのダートなら、フォーエバーヤングだけでなく8歳馬ウシュバテソーロ(父オルフェーヴル)にもチャンスはある。

　ステイゴールド系産駒の海外競馬での良績は知られ、猛烈な闘志を燃やし激走する特徴を伝えている。ウシュバテソーロの昨年のこのレース2着快走はレースレコードと0秒01差。差し切ったとみえた瞬間、わずかに外から差された惜敗だった。中東のサウジアラビア、UAEのダートでは通算3戦[1-2-0-0]。まだ崩れていない。

　芝馬でも十分に対応できるとされるサウジのダートだが、無敵のロマンチックウォリアーにとっては今回が初のダート戦。フォーエバーヤングも大きな差をつけて圧勝するタイプではなく、昨年のUAEダービーは快勝だったが、サウジダービーはキャリアが浅く初の海外遠征だったこともあるが、交わすのにかなり手を焼いた微差の勝利だった。

　可能性は低いかもしれないが、ウシュバテソーロの食い込みに期待したい。