【弥生賞予想】勝ち馬の4角順位は平均1.8 長距離資質秘める先行馬から

2025年03月02日(日) 18:00 15

クラシックの最重要ステップと言われてきた弥生賞だが、近年は本番までのローテーションが多様化。24年の勝ち馬コスモキュランダは皐月賞2着。23年の勝ち馬タスティエーラは日本ダービーに勝ち皐月賞と菊花賞で2着。22年の勝ち馬アスクビクターモアと21年の勝ち馬タイトルホルダーは菊花賞に勝ち、20年の勝ち馬サトノフラッグは菊花賞3着。最近は後に長距離で開花するような馬がよく勝っているが、少頭数でスローになることが多いのも一因だろう。勝ち馬の4角順位は2・2・2・1・2。長距離資質を秘める先行馬から入りたいレースといえる。(解説:望田潤)

アロヒアリイ

 アドミラブルの甥で、アールドヴィーヴルのイトコで、母エスポワールはターコイズS2着。牝祖グレースアドマイヤは府中牝馬S2着で、子孫にヴィクトリーやリンカーンなど活躍馬多数。父ドゥラメンテは早逝が惜しまれる名種牡馬。サンデーサイレンス3×4、トニービン4×4、ノーザンテースト5×5と強力な父母相似配合で、まさに父と母を足して割ったようなイメージの中距離馬に出た。前走は惜敗も好内容で、地力のある血統だから格負けはない。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎

ヴィンセンシオ

 名牝名繁殖シーザリオの孫で、エピファネイア、サートゥルナーリア、リオンディーズの甥で、オーソリティのイトコ。母シーリアはJRA2勝(芝1800)。父リアルスティールはラヴズオンリーユーの全兄でフォーエバーヤング、レーベンスティール、チカッパなどを輩出。本馬はキングマンボの全きょうだいクロス3×3など父母相似配合になっていて、リアルスティール産駒らしい立ち肩で、パワーと機動力の中距離馬。中山内2000は合っているので葉牡丹賞ぐらいはやれる。

距離◎ スピード○ 底力○ コース◎・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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