2025年03月03日(月) 18:00 22
中山記念を制したシックスペンス(撮影:下野雄規)
着差は大きくなかったが、ゴール寸前は2番人気に支持された4歳シックスペンス(父キズナ)と、同じ4歳の上がり馬エコロヴァルツ(父ブラックタイド)のマッチレースに近い快時計の決着だった。
これでシックスペンスは芝1800m3戦[3-0-0-0]。すべてGIIの「スプリングS、毎日王冠、中山記念」を制したことになった。ハナ差2着に惜敗したエコロヴァルツも、右回りの芝1800mに限れば[3-1-0-0]。
かつて中山記念はリピーターの快走が多く、「中山1800mはスペシャリストの距離」と形容された時代があった。だが、世代交代の早くなった近年は若い4歳、5歳馬の好走が多く、距離適性よりスピード能力と上昇度を重視しなければならないことが多い。スペシャリスト(リピーター)の快走は少なくなっていたが、シックスペンスも、エコロヴァルツも、芝1800m前後をベストとする中距離タイプの典型なのだろう。・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。