【弥生賞予想】季節の変わり目によって与えられる影響

アプリ限定 2025年03月05日(水) 12:00 23

こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。

今週のれん氏が注目したのは、中山競馬場で行われる弥生賞ディープインパクト記念(GII)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!

比較的キャリアを積んできた馬の方を重視したいところ

 中山芝2000mはスタートしてから上り坂を走りながら1コーナーに入っていくコース形態となっていて、ペース的には比較的速くなりにくい舞台設定。

 クラシック本番で世代のトップが集まる上にマイラーが出てくることも多い皐月賞こそペースが速くなる傾向だが、GIでも2歳戦で朝日杯FSと棲み分けされているホープフルSは毎年ペースが速くならないように、皐月賞へのステップレースでその中でも1800mのスプリングSとメンバーが分かれる弥生賞は尚更ペースが流れない傾向。

 近10年出走頭数がきれいに10~12頭の間に収まっているように頭数も揃いにくく、直線までレースが動かず単調な前残り決着というパターンも珍しくない。今年は登録段階とはいえ例年よりも頭数が揃いそうだが、前走で逃げていた馬は0で例によってペースは落ち着きそう。

 また3月上旬という開催日程でちょうど冬が終わり春に差し掛かってきたところになり、冬型の気圧配置が崩れることで太平洋側でも天気が崩れやすくなる時期。中山競馬場のある船橋の平年値を見ても、2月下旬から3月上旬にかけては降水量が増加する傾向。

 時期的に気温もそんなに上がらないので雨が降った後の回復も鈍く、歴代の弥生賞を見ても開幕2週目の良馬場でも割とタフなコンディションになっていることが多い印象。

 三強に近いオッズとなった昨年もダノンエアズロックとトロヴァトーレの2戦2勝馬が人気を裏切ったように、キャリアが浅くて底を見せていない馬が人気になる割に走らず、キャリアを重ねて底を見せたような戦績の馬が穴を空けるのがこのレースの傾向。それに関しても、馬場状態がタフになりやすいために、きれいな馬場で良い数字を残して勝ってきた馬のボロが出ることが多いというのも要因としては大きいと考えている。

のれんの腕押し

 開幕週だった先週は好天に恵まれ、土日共に最高気温が20℃を超えたように気温も高かったことで中山記念ではレコードが記録されるなど高速馬場だったが、今週は週中ぐずついた天気になりそうで、週末は厳しい冷え込みが想定されている。予報通りなら先週から一転してタフということも十分にあるし、比較的キャリアを積んできた馬の方を重視したいところ。

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のれん

人気落ちを狙い、買い時を逃さない俺プロ出身の人気予想家。本格的に競馬予想を始めてから僅か3年で年間回収率115%を達成し、2021年11月にウマい馬券でデビューを果たした。馬場や枠順はもちろん、血統・馬体・走法などから見る適性も重要視しており、その実力には現在活躍中のプロ予想家たちも絶賛している。

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