「これは無理かも…」返し馬で感じたオケマルの圧力──兵庫若駒賞を振り返る

2025年03月11日(火) 18:01 92

太論

▲返し馬で馬体が並んだ時点で感じた圧力とは…(撮影:稲葉訓也)

オケマルとベラジオドリームの初対決に注目が集まった兵庫若駒賞。終わってみれば、オケマルが2着馬に2秒以上の大差をつける圧勝劇で、ペースを握ったベラジオドリームは3着に終わりました。小牧騎手もこの完敗という結果に、「路線を変えていかなアカンね」と路線の見直しに言及。今後はベスト条件を模索することになりそうです。ベラジオは残念だったものの、先週も3日間で5勝をマークした小牧騎手。今週から園田に舞台が替わり、ますますの快進撃に期待しましょう!

(取材・構成=不破由妃子)

兵庫若駒賞は3着「オケマルは話にならんくらい強かったわ」

──先週木曜日の兵庫若駒賞は、1番人気のオケマルが2着を2秒以上突き放しての大差勝ち。小牧さんのべラジオドリームは3着。まさかあんなに離されるとは…。

小牧 あれだけ相手が強かったら、もうどうしようもないよね。何も言われへん。もう話にならんくらい強かったわ。レース以前に返し馬でね、馬体が並んだ瞬間があったんやけど、その時点で「これは無理かも…」と思ったわ。オケマルが484キロ、べラジオが479キロで5キロしか違わんのに、馬体の張りが全然違ったもん。

──確かに、パドックでもオケマルの馬体はひと際目を引きました。マッチョですよね。

小牧 そうやね。レースもね、2コーナーを回った時点で馬が苦しがってたわ。ずっとオケマルを気にしながら走っていたし、距離適性からいっても、本来は短いところのほうがいい馬やから。思い通りの調教ができて、状態もよかった。僕としても、何のミスもなく思った通りに乗れた。それでいて、あそこまで離されてしまったからね。あれだけ能力の違いを見せつけられたら、もう納得や。今後は路線を変えていかなアカンね。

──短距離にシフトするということですか?・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

関連情報

新着コラム

コラムを探す