2025年03月17日(月) 18:00 24
スプリングSを制したピコチャンブラック(撮影:小金井邦祥)
前日からの雨が降り続き重馬場となった芝コースは、内、外の有利不利はないが、追い込みにくいコンディション。早めにスパートして、たとえ上がりはかかっても懸命に粘りこみを図った馬が上位を占める結果になった。
勝ったピコチャンブラック(父キタサンブラック)は決して重馬場巧者とは思えないフットワークながら、前回のホープフルSと同じように好位の外を追走して、今回は強気に早め先頭のスパート。外から次々と後続に被せられるような形を避けたのが正解。自身の上がりは「38秒1-13秒1」に落ち込んだが、必死に粘り込むことに成功した。
ホープフルSで揉まれて失速したのを苦い経験に、この中間、石橋脩騎手と入念なコンタクトをとって課題に向き合ったことが実を結んだ結果でもあった。この結果、12月の「ホープフルS」組から、1着馬クロワデュノール、2着ジョバンニ、3着ファウストラーゼン、そして当時3番人気(13着)だったピコチャンブラックの4頭が皐月賞に出走可能な上位順位となった。
馬場が悪すぎたので、・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。