【高松宮記念回顧】スプリント王にふさわしい! ハイレベル戦を制したサトノレーヴへの回顧とは

2025年03月31日(月) 18:00 11

とうけいば回顧

高松宮記念を制したサトノレーヴ(c)netkeiba

 今週はついにGI高松宮記念!

 スプリント重賞はメンバーが大きく変わらないため、今後のためにもしっかり回顧していきます。

2025年3月30日 高松宮記念

舞台:中京 芝1,200m
勝ち時計:1:07.9
レースラップ:12.3 - 10.2 - 11.3 - 11.6 - 11.3 - 11.2
ペース:平均ペース(33.8秒 – 34.1秒)
風向き:4コーナー強い向かい風
脚質:やや差し有利
馬場:やや外有利

【レースポイント】

1.Bコース替わり初週でも外のほうが良い馬場状態
2.4コーナーで強烈な向かい風で馬群が凝縮
3.馬場、風向きから外差し有利の競馬に!

【レース概要】

 Bコース替わり初週に行われた高松宮記念は、数日前に降った雨の影響でやや時計のかかる馬場状態。また、荒れた内をカバーしきれておらず、外のほうが良い馬場状態。

 特にスプリント戦のようなスピードが問われるレース、もしくは直線で再加速が求められる展開では馬場の良いところを走るメリットが大きく、今年の高松宮記念は外を走った馬が上位を独占する結果になった。

 当日はメインレースに近づくにつれ北西からの風が強く、4コーナーから直線入口にかけて強い向かい風。この区間で減速し、直線入口では馬群が凝縮しているレースが目立った。

 前で競馬をした馬は直線で再加速しなければいけない一方、差し馬は直線入口で前との差が少ないので差し切りやすい展開。よって差し馬有利の展開となった。

≪逃げ、先行馬≫
レース序盤:一気に加速
レース中盤:向かい風を受けて減速
レース終盤:再度加速
⇒レース内での加速、減速が大きく体力ロスが大きい。

≪差し、追い込み馬≫
レース序盤:マイペースで後方
レース中盤:前の馬が風よけに。一定ペースで走っていても、前がバテて馬群凝縮
レース終盤:前との距離が短い中で加速
⇒前の馬が風よけになる上、一定ペースで走っていても馬群が凝縮し、差しやすい。

 以上より、今年の高松宮記念は「外有利の馬場」、「4コーナー強い向かい風」により「外、差し有利」になったと判定。よって回顧のポイントは前で競馬した馬、もしくは馬場の内を通った馬をチェックすること。

 ただし、馬場や展開がある程度向いたにせよ、ラスト2ハロンのレースラップが11.3秒→11.2秒と加速ラップで突き抜けたサトノレーヴとナムラクレアは強烈なポテンシャルを披露。頭一つ抜けた存在であることは間違いないだろう。

 スプリント王と呼ぶにふさわしい、これぞGIといったハイレベルなレースだった。

【回顧点数表】

各馬がどれだけ能力を発揮できたか点数化。
普通が4点。なんらかの不利があった場合は3点以下。
反対に馬場や展開など恩恵があった場合は5点としています。

5点:スムーズで恩恵ある
4点:能力通り
3点:やや不利があるも許容
2点:不利による影響あり
1点:完全に参考外

【各馬解説】

1着:サトノレーヴ 4点
 やや主張して中団馬群内。・・・

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とうけいば

2019年6月、Twitterで全くの無名アカウントからスタートした予想家活動が瞬く間に急成長。2021年10月には自身初の単行本「降格ローテ」が出版され、いま最も波に乗る新進気鋭の若手予想家。

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