【桜花賞予想】行くか差すか、メリハリつけて天賦の才能爆発 非TR組が7連勝中、キンカメの血が強い

2025年04月06日(日) 18:00 20

24年はステレンボッシュ(通過順11-8)とアスコリピチェーノ(8-8)、中団からの差し差しで決まった。23年はリバティアイランド(15-16)が勝ってコナコースト(2-2)が2着。22年はスターズオンアース(10-9)が勝ってウォーターナビレラ(2-2)が2着。21年はソダシ(3-3)が勝ってサトノレイナス(15-16)が2着。20年はデアリングタクト(13-12)が勝ってレシステンシア(2-2)が2着。行くか差すか、メリハリつけて乗ったほうがハマりやすいのが桜花賞で、3歳牝馬が阪神外マイルで天賦のスピードを最大限に爆発させるにはこの二択になるということ。

近7年の勝ち馬に共通するのは、チューリップ賞やフィリーズレビューなどいわゆるトライアルを使っていない点。いずれも2月のクイーンCやエルフィンS、1月のシンザン記念、12月の阪神JFからの直行なのだ。血統的にみると、グランアレグリア以外の6頭はキングカメハメハの血を引いている。(解説:望田潤)

アルマヴェローチェ

 モンドキャンノやカリボールの姪で、母ラクアミはJRA3勝(芝1400~1600)。母母レイズアンドコールはアイビスSD3着で、子孫にサクラバクシンオーのスピードをよく伝えている。父ハービンジャーはキングジョージVI世&クイーンエリザベスS勝ち馬で、ディアドラ、チェルヴィニア、ナミュールなど牝馬の大物も出す。脚長で大箱向きのストライドでナミュールと似たタイプで、距離は1800がベストだろう。時計が速すぎるとどうかだが末脚はたしか。

距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

ヴーレヴー

 ATCザメトロポリタン(豪G1・芝2400m)のセヴィルやシルバーステートの姪で、ヴィクティファルスのイトコで、母母シルヴァースカヤはロワイヨモン賞(仏G3・芝2400m)勝ち馬。父サトノクラウンは宝塚記念や香港ヴァーズに勝ち、主な産駒にタスティエーラやトーセンローリエなど。母父マンハッタンカフェで重厚な中距離血統だが、エルフィンSの勝ち方はウォーターナビレラの桜花賞2着と重なるものがある。シルヴァースカヤ産駒の1800機動型のイメージだ。

距離○ スピード○ 底力◎ コース○

ウォーターガーベラ

 ウォーターリヒトの半妹で、レッドアネモスやバンデルオーラの姪で、母ウォーターピオニーはJRA3勝(芝ダ1400)。母母マチカネハヤテはJRA5勝(全て芝1200)。コイウタやビハインドザマスクも同牝系。父レイデオロはディープ牝系のキンカメ産駒でサンライズアースやトロヴァトーレなどを出している。母似のマイラーっぽい体型だが、脚長で少し緩慢になったのは父の影響。チューリップ賞は巧くインをすくった。大箱マイルは合うので上がりがかかってほしい。

距離◎ スピード○ 底力○ コース○・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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