柳都S

2006年08月18日(金) 18:30

 関西馬オースミヘネシー(父ヘネシー)は4歳馬ながら、まだキャリアは浅く計11戦だけ。いろんな距離に出走しているが、ダート1800mに限ると1、1、1、5着。昨秋、1000万下を勝ったばかりで、格上がりの1600万特別を1分50秒0(上がり36.2秒)の好時計で勝っている。内を通って進出する非常に勝負強い勝ち方だった。

 1800mで負けたのは前走の関越Sの5着だけ(OP馬相手の別定戦)。0.5秒差の5着は普通に言うと完敗に近いが、初コースのためか出足一歩。内に押し込められる形がずっと続き、本気で追えるポジションになったのは直線も中ほどになって馬群がバラけてからだった。いつも内枠を引く馬で、もまれるのは苦にしないが、OP馬相手に内に閉じこめられたのは痛かった。

 今度は自己条件、相手は大幅に弱化している。コースも2度目、ビシッと追って前回以上にシャープな動きをみせているだけに、まず勝ち負け必至だろう。珍しく外枠を引き、今度は内で詰まる心配もない。

 相手本線も関西馬で、ポン駆けOKのラッキーブレイクと、1分49秒8(重)の好時計で勝ってきたユウキアヴァンセの2頭が本線。

 初めてでもコースが合いそうなメイショウポパイ、デキの良さ光る3歳ヒシハイグレードを押さえる。

 札幌の「しらかばS」はハンデ戦のOP特別。ここが狙いという馬は少ない点で意外に難しい。芝では少々かげりを見せているが、ダートに方向転換して(もう後がないから必死)、マチカネメニモミヨの巻き返しに注目。札幌ダート1700mは6、7着だが、1分44秒6と、1分45秒4で乗り切っている。

 タフなファミリーで、父はブライアンズタイム。芝では苦しくなったが、ダートなら強引にまくって出る形もとれる。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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