【有馬記念予想】有馬記念向きのロンスパ配合 リファールのクロス+トニービンが3連勝中

2025年12月21日(日) 18:00

近3年の有馬記念勝ち馬は、24年レガレイラがリファール5×5・6、23年ドウデュースがリファール4×4、22年イクイノックスがリファール5・5×4と、いずれもリファールのクロスをもっていた。しかもこの3頭はトニービンの血を引くことも共通する。内回りの3〜4角を回りながらロングスパートをかけられる配合、ということができるだろう。ちなみに21年勝ち馬エフフォーリアはリファールのクロスはもたないが(父系に一本)、2着ディープボンドはリファール5×4だった。今年の出走予定馬でリファールのクロスをもつのは、シュヴァリエローズ(4×6)とレガレイラ(5×5・6)で、あとアドマイヤテラはリファールの孫ウインドインハーヘアの4×4。レガレイラとアドマイヤテラはトニービンも併せもつ。(解説:望田潤)

アドマイヤテラ

 アドマイヤラヴィの3/4弟で、グランアルマダの甥で、母アドマイヤミヤビはクイーンC勝ち。牝祖ライクザウインドの子孫にルフトシュトロームやサーマルウインドなどがいる。父レイデオロはサンライズアースやトロヴァトーレなどの父。本馬は父母ともにウインドインハーヘア牝系なのでその4×4をもつ。長丁場のスタミナは文句なしの血統で、立ち肩のレイデオロ産駒だから大箱の上がりのケイバでは鋭さ負けするが、中山内2500なら実にしぶとく立ち回りそう。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎

エルトンバローズ

 ドグマやカバーガールの下で、グランプリゴールドの甥でダノンプログラマーのイトコ。母母ニュースヴァリューはJRA6勝のオープン馬。さかのぼるとアドマイヤベガやハープスターなど活躍馬が多数出る牝系だ。父ディープブリランテはダービー馬でモズベッロやラプタスなどの父。ディープインパクトとシアトルソングだから斬れ味のある配合で、母母のマイラーっぽさも強い。今回は一気の距離延長で、脚長で大箱向きのタイプでもあるだけに…。

距離○ スピード◎ 底力○ コース○

コスモキュランダ

 母サザンスピードはコーフィールドC(豪G1・芝2400m)勝ち馬。近親にシャンペンS(豪G1・芝1600m)のゴーインディゴーなど。父アルアインはシャフリヤールの全兄で皐月賞と大阪杯に勝った。父を大型で長手で重厚にしたような中距離馬で、クロスがヘイロー4×4とサーアイヴァー6×5・6だから捲る脚もあり、弥生賞に勝ち皐月賞2着と良績は中山に集中している。速い脚はないがスタミナは十分で、ここは好位捲りの正攻法で面白いのでは。

距離◎ スピード○ 底力○ コース◎

サンライズアース

 セラフィックコールの半弟でテリオスララの半兄で、マーティンボロやフレールジャックの甥で、シュヴァルグランやヴィブロスやヴィルシーナのイトコ。父レイデオロはアドマイヤテラやトロヴァトーレなどを輩出。530キロの大型だが、母がヘイロー3×4なので先行力や機動力はある。シュヴァルグランを大型でパワー型にしたようなイメージだ。レイデオロ産駒だから東京で鋭さ勝負になると分が悪いが、阪神大賞典圧勝をみても有馬記念の舞台は合うイメージ。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎

サンライズジパング

 ATCチッピングノートンS(豪G1・芝1600m)勝ちコントリビューターの甥。・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」https://nas-quillo.hatenablog.com/

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