2006年09月20日(水) 23:50
二冠馬メイショウサムソンの出番。この夏は自厩舎にあって、ここまで猛稽古をきっちりこなし、万全をアピールしています。
このところ、話題はディープインパクトの凱旋門賞に奪われていますが、こちらも競馬史に残るかもしれない大きな仕事、神戸新聞杯の内容如何では、大変なことになるかもしれません。
メイショウサムソンの春は、一戦一戦確実にレースぶりに進化が見られました。古馬になってから本領を発揮した父オペラハウスの持っている成長力、それをこの馬に見てもおかしくはありません。パワーアップした王者と言ってもいいでしょう。
もうすぐ答えは出るのですが、もう一度ダービーを検証して神戸新聞杯の行方を確たるものにしておきたいところです。
このトライアルは、昨年と一昨年はダービー馬が勝ちました。ディープインパクト、そしてキングカメハメハです。そして2頭ともダービーはワンサイドの勝利でした。
その前のネオユニヴァースは、ダービーではゼンノロブロイに半馬身まで詰め寄られ、そしてこの神戸新聞杯では3着、ダービーの着順が大きく入れ替わっています。もっとも、ネオユニヴァースは、宝塚記念を走っていたという大きな違いがあり、その後のダービー馬とは異なっていました。
さて、今年のメイショウサムソンのダービーは、2着アドマイヤメインにつけた着差がわずかクビ、決して逆転できないものではないでしょう。しかし、石橋守騎手は、ゴール前で手綱をゆるめていました。ベテランの感覚からは、ゆとりある勝利だったことが感じられたのでしょう。
その後の順調度、成長力を考えれば、あのダービーの着順が大きく変わることは考えにくいところです。メイショウサムソンにオークス馬カワカミプリンセス、今年は欧州血脈の出番という流れが主流なのかもしれません。
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。