2001年09月27日(木) 00:00
意欲、欲望、願望、競馬とつき合っているとこればかりです。秋のG1シリーズに突入し、もう一度前哨戦の結果をにらんで思いをめぐらせる頃となりました。
春のG1シリーズの結果を受けて、この秋こそはの思いで迎えるのが例年なんですが、それもこれも、だいたいが春の成績がよくないからです。と言って、それなら秋がいいかと聞かれると、そうでもありません。だいたいが、G1シリーズを春と秋とに分けた場合、秋のほうが成績が良くありません。春の実績があるもので、秋は考えすぎてしまうのでしょう。昨年なんか、その極みでした。
話せば自慢になってしまいますが、昨年春のG1シリーズは絶好調でした。フェブラリーSから安田記念までずっと的中が続いたのです。中山グランドジャンプも入れてです。
G1を10レース連続して当り当りときて、いよいよ春競馬最後のG1宝塚記念まできました。年間全てのG1的中とまではいかなくても、せめて春だけはと意気込んだのです。
去年はテイエムオペラオーの天下、宝塚はこの相手を見つければいいわけで、これは非常に簡単な筈でした。落とし穴はこういうときにあります。つい配当を考えてしまい、オペラオーから思い切って2点に絞ってしまったのです。メイショウドトウが2着に上がってきたときには悲鳴を上げてしまいました。
かくして春全勝は成らず、この悔しい思いはすっかり秋を狂わせてしまいました。いきなりダイタクヤマトのスプリンターズSで強烈パンチをあび、感覚を鈍らせたまま惨敗の山を築いてしまいました。有馬記念で宝塚の雪辱を果たしたのがせめてもの慰めでした。
今年の春は、手堅くいった分、勝率は5割近くはありましたが、競馬のダイゴ味は人気に逆らってこそです。正直、満足感はありませんでした。何とか自分らしさを取り戻そうと前哨戦の分析に余念がなく、秋の夜長、自分の世界に浸っています。万福招来。
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。