タイキブリザードが種牡馬引退

2005年10月21日(金) 17:24 0 0

 97年の安田記念(GI)に優勝し、静内町のレックススタッドで種牡馬として繋養されていた種牡馬タイキブリザード(牡14)が種牡馬生活を引退し、今後は門別町の日高ケンタッキーファームで余生を送ることになった。

 同馬は父Seattle Slew母ツリーオブノレッジ(その父Sassafras)という血統の米国産馬。半兄にブリーダーズCターフなど米G1・6勝を挙げたTheatrical(父Nureyev)がいる。

 94年2月に美浦・藤沢和雄厩舎からデビュー。新馬、500万下と連勝し、臨んだ毎日杯(GIII)では1番人気に支持されながらも2着に敗れ、以降もラジオたんぱ賞(GIII)2着、函館記念(GIII)2着など惜しい競馬が続いた。その後も95年安田記念(GI)・3着、宝塚記念(GI)・2着、ジャパンC(GI)・4着、有馬記念(GI)・2着と勝ち切れないながらも堅実な走りを見せた。96年の産経大阪杯(GII)で重賞初制覇を達成。京王杯SC(GII)・2着を挟み、臨んだ安田記念ではトロットサンダーの末脚に屈しハナ差2着。秋には海外遠征を行いBCクラシック(米G1)に挑戦する(13着)。長期の休養を挟んで迎えた97年の京王杯SCをレコードタイムで優勝。続く安田記念では1番人気に応え、悲願のGI初制覇を成し遂げた。この年の秋、再び米国に遠征しオークツリーBCM(米G3)・3着、BCクラシック・6着という成績を残し帰国。97年有馬記念(9着)が最後のレースとなった。通算23戦6勝(2着8回、重賞3勝、うち海外3戦0勝)の成績で現役を引退し、門別町のブリーダーズSSで種牡馬入り。国内シャトル種牡馬として2年毎に繋養先を移動していた。

 種牡馬入り後は、01年札幌2歳S(GIII)を制したヤマノブリザード(牡6、美浦・和田正道厩舎)、03年ラジオたんぱ賞(GIII)3着のサウスポール(牡5、栗東・武宏平厩舎)らを輩出した。同馬はいったん大樹ファームへ移動し、去勢手術が実施された後、日高ケンタッキーファームへ移る予定となっている。

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