主役不在の混戦を制するのはどの馬か/菊花賞の見どころ

2015年10月19日(月) 12:01

ドゥラメンテ不在の混戦を断ちたいリアルスティール(写真は2015年共同通信杯優勝時、撮影:下野雄規)

 2冠馬ドゥラメンテは戦線離脱、日本ダービー3着のサトノクラウンは天皇賞へ向かい、サトノラーゼンリアルスティールは前哨戦で敗れるなど、混戦ムードが漂う今年の菊花賞。混戦を制し戴冠するのはどの馬か。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■10/25(日) 菊花賞(3歳・牡牝・GI・京都芝3000m)

 リアルスティール(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)は神戸新聞杯で2着に敗れたが、前哨戦であったこと、ディープインパクト産駒にとって不利な馬場であったことを考えれば、そう悲観する結果でもないだろう。京都コースに替わるのは大きなプラス材料で、脚長で可動域の大きい走りから距離も大丈夫そう。早めの競馬ならチャンスは十分にある。

 リアファル(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)は神戸新聞杯を完勝し、一躍主役候補の一頭になった。今回は3000mに距離が延び、舞台も高速決着の京都競馬場に替わるが、脚長体型から距離延長はむしろプラスに出そうで、京都の3000mという条件も先行脚質のこの馬には合う条件だ。前走よりは当然マークが厳しくなるだろうが、一気の戴冠まで十分に考えられる。

 サトノラーゼン(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)はセントライト記念で7着に終わったが、中山コースだったことを考えると適性面で一考の余地はある。京都コースは最も適性が高い条件で、ここは当然巻き返しが期待される場面。

 キタサンブラック(牡3、栗東・清水久詞厩舎)は距離が不安視されていたセントライト記念を完勝。ペースが緩かったこともあるが、距離適性がなければ押し切るところまではなかっただろう。今回は更に距離が延びるが、先行脚質はこの舞台では当然有利で、早目先頭から押し切ってしまう場面も十分に考えられる。

 その他、僅か4戦のキャリアだが底を見せていないジュンツバサ(牡3、美浦・勢司和浩厩舎)、安定した先行力が魅力のミュゼエイリアン(牡3、美浦・黒岩陽一厩舎)、距離延長で一考したいブライトエンブレム(牡3、美浦・小島茂之厩舎)、タンタアレグリア(牡3、美浦・国枝栄厩舎)辺りも上位争いに食い込めて良い。発走は15時40分。

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