「ユニコーンＳ・Ｇ３」(１９日、東京)

　今年も豪華メンバーがそろった３歳馬によるダートのＧ３戦。連覇を狙う加藤征厩舎が送り出すグレンツェントも、美浦Ｗで十分に負荷をかけられ、好仕上がりをアピールした。

　期待の膨らむ重賞初チャレンジだ。グレンツェントは１５日、美浦Ｗでセイクリッドシー(３歳未勝利)と併せ馬。向正面で５馬身先行し、直線では相手を内に入れて併入。タイムは６Ｆ８３秒１-３８秒５-１２秒８を計時した。

　ゴール前の脚勢はやや見劣ったが、加藤征師は「先週しっかりと長めからやっているので、やり過ぎたくなかった。１回(相手に)出られたけど、ゴール前では併入に持ち込めた」と意に介さずの口ぶり。「調教で動く方ではないからね。追いかけられないとソラを使うので」と満足そうに話した。

　ノンコノユメに続く厩舎の連覇がかかる一戦。青竜Ｓで３勝目を挙げて迎えるパターンは昨年と同じだ。「レースを使うごとに力をつけている。砂をかぶらないと行きたがるけど、前走も上手に砂をかぶっていた。相手は強いが、集中力が出てきたので」とトレーナーは力を込める。ここでのＶをステップに、ジャパンダートダービーでＧ１制覇を遂げた先輩に続け！の意気込みだ。