全日本2歳優駿、紅一点グレイスティアラが優勝

2005年12月21日(水) 16:00 0 0

 21日、川崎競馬場で行われた全日本2歳優駿(2歳、交流GI・ダート1600m、1着賞金3500万円)は、田中勝春騎手騎乗の4番人気グレイスティアラ(牝2、美浦・手塚貴久厩舎)が、中団追走から大外を回り直線半ばで先頭に立つと、最内を突いて伸びた6番人気アテストの追撃を3/4馬身抑えて優勝した。勝ちタイムは1分42秒3(良)。さらに1/2馬身差の3着には、1番人気モエレソーブラッズが入った。

 勝ったグレイスティアラは、父フジキセキ、母はJRA・5勝のロイヤルティアラ(その父ノーザンテースト)という血統。半兄にJRA現6勝のシアトルユー(牡5、美浦・手塚貴久厩舎父ブライアンズタイム)、叔母に00年4歳牝馬特別・東(GII)3着のフサイチユーキャンがいる。8月13日のデビュー戦(新潟・ダート1200m)では、断然の1番人気に応えて2.1/2馬身差で完勝。続く新潟2歳S(GIII、芝1600m)は、15番人気ながらショウナンタキオン(牡2、美浦・上原博之厩舎)の4着に好走し、エーデルワイス賞(交流GIII)を制して初重賞制覇を達成。前走、阪神ジュベナイルF(GI)は16着に敗れていた。これでダートは3戦3勝、通算成績を5戦3勝(重賞2勝、地方2戦2勝)とした。フジキセキ産駒は、今年のジャパンCダートをはじめ、GI・3勝を挙げたカネヒキリ(牡3、栗東・角居勝彦厩舎)に続き、2頭目のGIウイナーが誕生した。

 鞍上の田中勝春騎手は98年アドマイヤマンボで制して以来、同レース2勝目。管理する手塚貴久調教師は同レース初制覇。共に交流GI初優勝で、田中勝春騎手は、92年安田記念(GI)をヤマニンゼファーで制して以来、13年ぶりのGI制覇となった。

 同レースの牝馬の優勝は、86年ダイカツラモーヌ以来19年ぶりで、97年に交流重賞となってからは初の優勝となった。

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