ミルコ・デムーロがフランスに拠点を移す

2012年12月19日(水) 23:58 2 5

ミルコ・デムーロがエージェントのジュレ・スシニと契約し、イギリスを離れてフランスで新たなスタートを切ることが明らかとなった。

ドバイワールドカップ優勝騎手であるミルコは母国のイタリアから5月にイギリスに拠点を移動。2012年は144鞍に騎乗して20勝を挙げた。最も大きな失敗は6月にウォルヴァーハンプトン競馬場でのゴール板を間違えて早くレースを止めてしまったため12日間の騎乗停止処分を受けたことだった。

サオノワで仏ダービーを制したアントワーヌ・ハーメルンも含めた、スシニがマネージメントする若く才能あふれる騎手たちは、1月にカーニュ・シュル・メールでフランス語教育を受講する。

ジュレ・スシニ「フランスでのレースにより高いレベルで順応させるため、平地シーズンの開幕前に準備を整えるのが目的です。ミルコはジャン=クロード・ルジェ師、ファブリス・バーミューレン師のほか、数人のドイツ人調教師のためにも騎乗することになるでしょう」

ミルコはコートダジュールでの騎乗後、彼のサポートを約束しているデビッド・スマガ師、フランシス・グラファード師が居を構えるシャンティイに滞在する計画である。

ミルコは日本で2つのG1を勝利し、シーズン終了までの時間を日本で満喫している。エイシンフラッシュで天皇賞(秋)を獲得した際は、JRAの承認を得ずに下馬し、天皇陛下の前で膝を折り頭を下げた。

ミルコの最大の国際的成功は2010年のドバイワールドカップでヴィクトワールピサに騎乗して勝利したことである。


【補足】
日本ではもうおなじみの外人騎手となったデムーロ兄が来年からフランス中心に騎乗するようです。

語学教育をするってあたりが日本とは違うんですかね。日本は通訳をあてがうイメージなんですが。このへんは大量の見習いからごく一部をすくいあげる欧米と、少ない人数を大事に育てる日本のシステムの違いなんでしょうか。

聞きなれない人名がいろいろあるのでそのへんを軽くまとめ。エージェントはまあいいか。

アントワーヌ・ハーメルン騎手…プロ転向後わずか数週間で今年の仏ダービーを勝利した若手騎手。
ジャン=クロード・ルジェ師…スタセリタの調教師で今年の仏オークスを勝つなどG1勝利多数。
デビッド・スマガ師…仏米でG1を4勝。
ファブリス・バーミューレン師、フランシス・グラファード師…特に大きな実績はない模様。

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