TCK競馬の挑戦 オンラインで売上アップ

2020年11月19日(木) 21:43 0 0

 2020年に開場70周年を迎えた大井競馬場。コロナ禍で「無観客」での競馬開催を強いられるなど苦戦中かと思いきや、実際は前年比で売上アップ、ファン層も拡大という快挙を 成し遂げていた。広報担当課長の渡邊明雄氏に、全国展開も見えたTCKの現状と未来図を聞いた。


――本来、大井競馬場はレジャー施設のように行って楽しむ場所。約7ヵ月ぶりの入場再開での反響はどうでしたか?

「9月から入場を再開したのですが、来場したお客様にはとても喜んで頂いています。デジタル化も進めてはいますけれども、やはりこの競馬場の魅力と楽しみ方はなくしちゃいけないと。ただ一方で、ほとんどの方がインターネット投票ですので、そこは少々ジレンマでもあります」


――このコロナ不況下で前年比10%増はまさに快挙!

「従来は東京を中心に千葉、神奈川、埼玉の1都3県の方がお客様だったのですが、ネットでは北海道から沖縄まで全国の方がお客様になる。これまで東京中心だったものを、全国展開していったらどうか? というアイデアも出ています。全国の皆さんにプロモーションできるかと思うと、今後の展開が非常に楽しみです」


――毎年話題を呼ぶTCKのイメージキャラクター。以前は藤田ニコルさんら若い女性陣起用が主でしたが、昨年から中村倫也さんらイケメン男性陣にシフト。その狙いについて

「今までは広告のターゲットが20〜30代の若年層と女性でした。それらのお客様にお越し頂くことで競馬場が活性化し、最終的には競馬のファンになってもらうという流れだったんです。今年は中村倫也さんと新田真剣佑さんの来場イベントを企画して、特に女性の集客を想定していましたが、今後はそのプロモーション戦略も少し見直す時期かもしれません。

 ただ、この先20年、30年と続けていく上では、やはり若者にファンになって頂く必要があります。もっと幅広く訴求できるようなタレントで、と考えないといけませんし、これからの検討ですが、女性の再起用もありえるかも」


――年末の大一番G1「東京大賞典」など、注目レースも控えているが、どんな形での開催に ?

「プロ野球は9月に入場制限5000人の枠が撤廃されましたが、競馬については現状まだです。幸い大井競馬場では、これまで競馬開催を続けてこられたので、お客様にご協力頂きながら少しずつ人数を増やしていく方向です。」

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