レイデオロが7015頭の頂点に! ルメール騎手は3週連続GI勝利!/日本ダービー

2017年05月28日(日) 18:10 283 80

ルメール騎手騎乗の2番人気レイデオロが日本ダービーを制覇(撮影:下野雄規)

 28日、東京競馬場で行われた日本ダービー(3歳・牡牝・GI・芝2400m)は、後方追走から向正面で一気に2番手まで上がっていったC.ルメール騎手騎乗の2番人気レイデオロ(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)が、直線で先頭に立ってゴールまで押し切り、同馬の外で懸命に追い上げた3番人気スワーヴリチャード(牡3、栗東・庄野靖志厩舎)を3/4馬身差振り切り優勝した。勝ちタイムは2分26秒9(良)。

 さらに1.1/4馬身差の3着に1番人気アドミラブル(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)が入った。

 勝ったレイデオロは、父キングカメハメハ母ラドラーダその父シンボリクリスエスという血統で、馬名の意味はスペイン語で『黄金の王』。皐月賞は前哨戦を使わず休み明けで挑むことになり5着と敗れたが、この大舞台で見事に雪辱を果たし、2014年生まれのサラブレッド7015頭の頂点に輝いた。

 騎乗したC.ルメール騎手はヴィクトリアマイルオークスに続く3週連続GI勝利。管理する藤沢和雄調教師は過去にシンボリクリスエス(2002年)、ゼンノロブロイ(2003年)で2度の2着があったが、ついに悲願のダービー制覇を果たした。JRA・GIは単独トップの26勝目。先週のオークスを勝利したコンビによる同一年のオークス・ダービー制覇となった。

 レイデオロ父キングカメハメハは、ドゥラメンテ(2015年)以来のダービー2勝目。生産牧場のノーザンファームはドゥラメンテマカヒキ(2016年)に続くダービー3連覇。

【勝ち馬プロフィール】
レイデオロ(牡3)
騎手:C.ルメール
厩舎:美浦・藤沢和雄
父:キングカメハメハ
母:ラドラーダ
母父:シンボリクリスエス
馬主:キャロットファー
生産者:ノーザンファー
通算成績:5戦4勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:2016年ホープフルS(GII)

C.ルメール騎手のコメント】
今日の気持ちは言葉では言い表せません。フランスでダービーを一度勝ちましたが、他の国でもダービージョッキーになることができました。日本は僕にとって第二の故郷です。とても大切な日になりました。
馬はとてもリラックスしていて、ゴールまで頑張ってくれました。最後はファンの歓声を聞いてハイテンションになりましたね(笑)。藤沢先生の馬で同じ年にオークスとダービーを勝てました。特に厩舎のスタッフさんにお礼を言いたいです。

 全着順は以下の通り。

1着 レイデオロ ルメール 2番人気
2着 スワーヴリチャード 四位 3番人気
3着 アドミラブル Mデムーロ 1番人気
4着 マイスタイル 横山典 14番人気
5着 アルアイン 松山 4番人気
6着 ダンビュライト 武豊 7番人気
7着 ペルシアンナイト 戸崎圭 6番人気
8着 トラスト 丹内 16番人気
9着 ベストアプローチ 岩田 11番人気
10着 サトノアーサー 川田 5番人気
11着 カデナ 福永 8番人気
12着 キョウヘイ 高倉 15番人気
13着 クリンチャー 藤岡佑 9番人気
14着 ダイワキャグニー 北村宏 10番人気
15着 ウインブライト 松岡 12番人気
16着 マイネルスフェーン 柴田大 17番人気
17着 アメリカズカップ 松若 13番人気
18着 ジョーストリクトリ 内田博 18番人気

関連情報

みんなのコメント

283
フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。
  • ドリパスさん

    2017/5/28 16:21

    今日は騎手の差を如実に感じたレースでした。

    ペースが遅いとみて、カカリやすい気性の馬でも恐れずに向こう正面でマクって先団につけたルメール。
    明らかにドスローなのに、誰も自分から動こうとしない日本人騎手。
    ルメールの後を追いかけていったのも戸崎騎手のみ。それもルメールが先に動いたから付いていっただけで、自分で「決断」した騎手は1人もいなかった。

    折り合いの付け方とかペース判断とか、技術的な差もあるだろうけど、何よりも大舞台での「決断力」の差を感じました。

    そりゃあ良い馬が回ってくるのは当然だよなぁと思います。
    海外遠征で外国人騎手が騎乗になるたびに「日本人騎手でないと」とか言う人たちは、今日のレースを見ても日本人騎手に託したいと思うんですかね。

  • 関東帝王さん

    2017/5/28 18:17

    皐月賞も青葉賞もプリンシパルのレコードで走った馬達が集まって
    たまたまダービーのタイムが遅かっただけで『レベルが低い』みたいは
    評価って短絡的過ぎる気がします。

    今日のダービーをオークスや青葉賞、ましてや平場のレースと
    比較しても出ている馬と逃げた馬達の思惑だったり、
    いろいろな要素が混ざり合ってレースの結果がでるんだから
    意味がない気がします。

    素直に勝ったレイデオロを褒めたい。

  • みらこさん

    2017/5/28 16:18

    青葉賞勝ち馬はダービーを勝てないというジンクスは続いてしまったけど、
    藤沢調教師はクラシックを勝てないと言われたジンクスは
    ダービー、オークス両制覇で吹き飛ばした上に完全粉砕しましたね。

    レイデオロの母ラドラーダは藤沢調教師の管理馬で、
    その母父シンボリクリスエス、母母のレディブロンドも藤沢調教師の管理馬。
    母方から10数年分のお返しが戻ってきた嬉しいダービーでした。
    藤沢さん、おめでとうございます。

    余談だけど、シンボリクリスエスも当時青葉賞を勝って、
    青葉賞勝ち馬はダービーを勝てないジンクスに跳ね返された馬でした。


    あー…四位騎手の3度目のダービー制覇も見たかったなあ…(苦笑

  • MAMEOさん

    2017/5/28 16:40

    競馬の面白さは、純粋な馬の能力だけでは決まらないという、ごく当たり前のことを再認識させてくれるダービーだったと思います。
    騎手の駆け引きも競馬の面白さの一つです。

    しかし、ノリジョッキーが逃げると、周りがあそこまで動けなくなるとは…恐るべし。

  • コメコメ7145さん

    2017/5/28 16:32

    スローが悪いとは思わないけど。昨日の3歳500万下のタイムより遅いとは。騎手の心理戦という結果なのか?唯一道中でルメール騎手だけが冷静だったような気がする。そして後ろから猛然と追い込んできたアドミラブルの強さが際立つレース。
    今日のレースで強かったのはレイデオロ。ただ、次やるときは結果は違ったものになるかもしれませんね。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

ニュースを探す