ファーガソン氏、馬主でハットトリック達成

2021年04月09日(金) 21:32 0 1

 イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドの元指揮官であるアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏は8日、英国競馬の障害レース、グランドナショナル(Grand National 2021)などが開催されるグランドナショナル・ミーティングの初日に、馬主として3勝を記録する快挙を成し遂げた。

 リバプール近郊のエイントリー競馬場(Aintree Racecourse)で行われたこの日のレースで、79歳のファーガソン氏は自身が共同オーナーを務めるプロテクトラット(Protektorat)、モンミラル(Monmiral)、クランデオボー(Clan Des Obeaux)がいずれも1着となり「競馬人生で最良の日」になったと語った。

 ファーガソン氏は2001年から2002年にかけてロックオブジブラルタル(Rock of Gibraltar)が13レースに出走し、2000ギニー(Two Thousand Guineas Stakes)とアイリッシュ2000ギニー(Irish Two Thousand Guineas Stakes)を含む計10勝を記録しており、競馬界でもすでに成功を収めている。

 本拠地オールド・トラフォードで指揮を執った27年間で、宿敵リバプール(Liverpool FC)と激しい闘いを繰り広げ、同クラブに代わってユナイテッドをリーグ屈指の強豪に押し上げたファーガソン氏は「リパプール(という土地)でハットトリックを達成するのはいつでも最高だ。彼ら(リバプール)は喜ばないだろうね」と話すと「かれこれ20年くらいになるこれまでの競馬人生で、最良の日になった」と喜んだ。

 また「サッカーチームを指揮しているときとは違う。ピッチ上で起きていることについてはコントロールできたが(競馬場では)それは不可能で(ポール・ニコルズ<Paul Nicholls>)調教師に全て任せているから、馬主としてうまくいくことを願うだけだ」とし「とてもわくわくするような大きなレースで勝つことは、それに等しい興奮を覚える」と語った。

 ファーガソン氏は10日にも自身が所有するギブミーアコッパー(Give Me A Copper)が、グランドナショナルで2度の優勝を誇るタイガーロール(Tiger Roll)に続く栄冠を目指して出走することになっている。

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