タイトルホルダーのオーナー 有馬への思い

2021年12月22日(水) 21:47 0 6

第66回有馬記念に初参戦となるタイトルホルダーの山田弘オーナーが、思いを語った。

 タイトルホルダーは有馬記念のファン投票で3位の20万票余りを集めた。菊花賞がJRA・G1・2勝目だった山田氏もこの上位選出を喜ぶ。

 「うれしいです。ここまで応援していただいて、もう自分だけの馬という感じがしません」

 タイトルホルダーと山田氏との物語は、その母メーヴェとの出合いに始まる。共有馬主として関わるチャンスがあったが、血統的な面から購入を見合わせた経緯があった。

 「メーヴェはコテコテのヨーロッパ血統。父はモティヴェイター(05年英ダービー馬)で、母の父シャーリーハイツ(78年英愛ダービー馬)。さらに母系の曾祖父は英G2勝ち馬のビーマイゲスト。いい血統だけど、重厚過ぎてスピード不足で勝てないんじゃないかと思ったんです」

 ドゥラメンテの共有馬主でもあった山田氏。その初年度産駒を探していたところ、18年のセレクトセールに「メーヴェの2018」、後のタイトルホルダーが上場されることを知る。今度こそと落札を狙うも、ドゥラメンテの初年度の評価は高く、高額だった。

 「やばいな~ってなりましたよ。でも、タイトルホルダーは2000万円でハンマーが下りた。うそでしょ!って。うれしいけど、そうなると逆に何かあるのかって不安になってね。男馬としては細めだったし、メーヴェの子もまだ実績がなかったから、この価格だったんでしょうね」

 そんな思い入れのある一頭が菊花賞を制覇。当日は阪神競馬場の馬主席で観戦した。

 「当日のパドックは、これまでで一番リラックスしているように見えました。体重を見たら2キロ減。これはやれるかもと思いました。でも、レース中はドキドキで声も出なかった。あとで聞いたら、最後の5秒だけ『武史!』って言ったそうです。素晴らしい騎乗でしたね」

 いよいよ有馬記念。山田氏にとっても初挑戦。

 「菊花賞のように楽に逃げさせてはくれないはずです。そのなかで、初めて手綱を執る横山和生騎手がどんなレースをするか。私は、いつも通り乗ってというだけです。もちろん当日は競馬場で応援します。楽しみですね」

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