ブラヴァス「追ってからが意外とない」安田助手コメントの真意は/POGマル秘週報

東京スポーツ

2018年06月20日(水) 18:00

 12日の調教後、友道厩舎で安田助手と談笑していると、高岡記者が「グシシ」と笑いながら、こちらに接近してきた。当コラムと同日掲載の「トレセン発(秘)話」用に足を運んだことはミエミエ。もちろん、お目当ては宝塚記念に出走するヴィブロスだろう。

 友道調教師に根掘り葉掘り聞いた情報を、彼がどのように料理したのか。それは紙面を見ていただくとして、当コラムの主役はドバイ帰りでも絶好調の彼女ではなく、彼女のおいに当たるブラヴァス(牡=父キングカメハメハ)のほう。2013、14年のヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナの初子である。

 元メジャーリーガーの「大魔神」佐々木主浩氏の所有馬にして、7月8日の中京芝2000メートルに武豊でデビュー予定。ちょっと先の話でも、「無事に初戦を飾れば、札幌2歳Sへ」と聞いている素材なら、知りたいファンも山ほどいるだろう。

 そんな発想から今回の主役に抜てきしてみたが、ヴィブロスはもちろん、ブラヴァス母ヴィルシーナにも乗っていた安田助手からは「追ってからが意外と“ない”感じ」と肩透かしの答えが…。もしかして、話題先行の馬?

 その疑念は併走相手に完敗した13日の追い切りで確信へと変わりそうになったが、この話にはもちろん、続きがある。

「確かに追ってから伸びなかったんですけど、ある程度のところまでで今回は十分だったので、それ以降は強くやりませんでした。まずは走ることが嫌いになってしまわないように。そこが大事な部分ですからね」

 3歳夏に急成長したヴィブロスと違い、2歳時から頭角を現して牝馬3冠レースはすべて2着だった母ヴィルシーナ。だが、彼女は早熟だったわけではなく、「成長曲線が違っていただけ」と安田助手は言う。

シュヴァルグランも含めての晩成血統。それはヴィルシーナの子のブラヴァスにも共通していて、乗り味はいいけど、それ以外はまだまだといった印象。でも、それでいいんですよ」

 彼が慌てないのは「この血統の良さは脚元が丈夫なところ。なので馬体さえしっかりとしてくれれば、強い調教をかけられる」という認識を持っているため。ハードな調教を課すべきタイミングに、走ることを嫌がるような馬になっていてもらっては困る。ゆえに前述のような調教内容になったわけだ。

「父がキングカメハメハの牡馬。おそらくはヴィブロスよりはヴィルシーナに似たスピードの持続力で勝負するタイプになると思いますが、どのような馬になったとしても大丈夫。走ってきます」

 初戦から勝ち負けになると踏んではいるものの、見据えているのは7月8日より、もっと先。その軌跡の見届け役に立候補した次第である。

(松浪大樹)

関連情報

みんなのコメント

フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

      ニュースを探す