【凱旋門賞】CWで追い切ったクリンチャー、宮本師「予定どおりの調整過程」

2018年08月15日(水) 19:30

予定通りの調整過程でフランスの環境にもすんなり順応できそうなクリンチャー(撮影:花岡貴子)

 今朝の栗東トレセンは若干雨がパラついたこともあってか馬場にもしっかり水分が含まれていたようです。騎乗者から「今日はずいぶん馬場が重かった」(中竹厩舎・岸本助手)という話も聞いています。でも、その雨の影響から空に虹がかかるという何とも清々しい現象も起きています。虹のおかげもあって、いつも以上に気分が上がった朝でありました。

 いよいよクリンチャー凱旋門賞前の日本での調整も大詰めに入ってきましたよ!

 15日朝、凱旋門賞を目指すクリンチャーがCWコースで追い切られました。7月26日に栗東トレセンに帰厩したあと、これまでの追い切りは坂路で馬なりで行われてきましたが、今回は帰厩後はじめてCWで追い切られました。

 午前5時50分くらい、開門から50分を経過して人馬もまばらで時計も少しかかる時間帯。担当の長谷川助手を背に単走で、上がりも38.9-12.3と結構しっかりと動いていました。でも、時計のわりにはゆったりとした印象でした。

 前述のとおり、馬場が少し重たい上に時間帯的にも馬場も荒れていたのに、これだけ動けたのはすごく良かったと思います。

 追い切りの様子について宮本師は「いい感じにきていますね。予定どおりの調整過程です」と笑顔を見せていました。このあと、クリンチャーは17日に検疫厩舎へ移動しますが、そのあとに日本でもう1本時計を出してから23日に関西国際空港より出国する予定になっています。

 厩舎まわりを運動する様子からも、すごくリラックスしている感じが伝わってきます。これまで頑張ってきた、いつもどおりのクリンチャーです。比較的、マイペースでおっとりした性格ですから、フランスに行ってもすんなり環境に順応するのではないでしょうか。楽しみです!

(取材・文:花岡貴子)

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