【勝負の分かれ目 桜花賞】ルメール騎手が朝日杯の反省を生かしロングスパート。圧巻の桜花賞レコード

2019年04月07日(日) 18:45

平成最後の桜花賞をレースレコードで優勝した、鞍上のルメール騎手とグランアレグリア

 平成最後の桜花賞は、1分32秒7という桜花賞レコードで決着した。前半800mが47秒7で、後半800mが45秒0。数字だけ見ると、序盤もそれほど遅くはないように思われるが、ゲートから300mほどのところで、4番手につけたクリストフ・ルメールグランアレグリアも、直後の内にいたクロノジェネシスも、その外のダノンファンタジーも、首を上げてやや行きたがっていた。

 それでも、ルメールが「いいポジションを取りたかった。最初は4番手で、馬がリラックスしていた」と話していたように、前半600mあたりで、グランアレグリアは鞍上の指示を受け入れ、折り合った。

 このまま隊列が落ちつくのかと思われたのは、しかし、ほんの数秒だった。ルメールは、グランアレグリアの行く気に任せるように3、4コーナーで外からマクるように進出し、先頭に並びかけた。

「コーナーでペースが遅くなったので、大外に競りかけて行った。朝日杯から勉強した。前回は速い脚を使えなかったので、4コーナーから動いた。それからいい脚で加速しました」とルメール。

 直線に入ってもグランアレグリアは楽な手応えのまま伸びつづけ、ラスト300mあたりで内の馬をかわして先頭に躍り出た。

 外からダノンファンタジービーチサンバらが迫ってくると、右ステッキで叱咤し、さらに突き放す。

 グランアレグリアは、そのまま2着に2馬身半の差をつけてゴールした。

 2着はシゲルピンクダイヤ、3着はクロノジェネシス。1番人気のダノンファンタジーは4着だった。

 ルメールが反省材料とした朝日杯では、外から一気に勝ち馬に併せられ、威圧されるように内にモタれてしまった。

 ここは牝馬が相手とはいえ、同じような展開になってトラウマが蘇らないよう、自ら早めに動いて、単走の形に持ち込んだ。

 自分の動きたいところから動いて力でねじ伏せる、圧勝であった。

 ダノンファンタジーは、前走のチューリップ賞で、溜めて弾ける競馬をしたばかりだっただけに、勝ち馬のロングスパートに対応することができなかったように見受けられた。

 シゲルピンクダイヤは、ダイワメジャー産駒の「粘っこさが武器」というイメージを覆すような鋭い脚を、前走のチューリップ賞につづいて見せてくれた。

(文:島田明宏)

関連情報

みんなのコメント

フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

      ニュースを探す