■エタリオウを管理する友道康夫調教師

――前走の日経賞(2着)を振り返ってください。
友道　菊花賞以来の休み明けでした。馬が少しエキサイトして前半ムキになり行っていた分だけ終いは少し甘くなったな、と思いました。なかなか集中して走ってくれないというか、先頭に立つと気を抜くようなところもあります。気持ちの面で難しいところがあるので、そこをいつも気をつけて調教しています。

――この中間の調整過程は？
友道　(前走後は)在厩で調整していました。菊花賞の後に休ませたことで馬体はすごく良くなってきています。あとは集中力をつける感じで馬具などを工夫してきました。

――馬具は具体的にはどのような？
友道　3歳の青葉賞からずっと同じブリンカーをつけていたんですけれど、それで菊花賞まではいい感じでした。しかし、前回は休み明けの分もあるんでしょうが少しムキになっていた面がありました。そこで、今回は少し薄めのブリンカーを使っています。

――それはレースでも使いますか？
友道　はい。そのブリンカーで今回(天皇賞春)も行こうと思っています。

――そのブリンカーは追い切りでも使いましたか？
友道　はい。前走の競馬後、はじめてミルコジョッキーにそのブリンカーをつけた状態で乗ってもらいました。今回使う新しいブリンカーがどの程度かというのをみるのと、1週前なので3頭併せでしっかりやりました。

　調教でそんなに動くような感じではないんですけれども、最後はジョッキーのステッキにも反応していましたし、問題ないと思います。

――今朝の坂路での追い切りはいかがでしたか？
友道　今日はもうブリンカーをつけずに単走でやりました。助手の指示にも反応していましたので良い感じだったと思います。

――天皇賞の舞台については？
友道　コースと距離は菊花賞でも好走していますし、問題ないと思います。

――気になる点は？
友道　この馬に関しては、相手関係というよりはこの馬の力を出せるかどうかと思います。

――展開については？
友道　展開に関して言えば、よーいドンの展開よりも持久力勝負になるような最後まで競り合ってゴール前で競り落とすという展開が一番いいと思います。

――最後にファンの皆さんにメッセージを。
友道　2着が7回。待望の2勝目を上げたいと思っています。その2勝目がこのGIになればいいなと思っています。応援よろしくお願いします。

(取材・文：花岡貴子)