母は阪神JF勝ち馬、リアンティサージュが武豊騎手でデビュー/関西馬メイクデビュー情報

2019年08月26日(月) 18:00

現状でも臨戦態勢は整っているリアンティサージュ(写真奥、撮影:井内利彰)

 札幌、新潟、小倉の開催もいよいよ最終週。昨年はこの週に小倉芝1800mでデビュー勝ちを決めたのがクロノジェネシス(栗東・斉藤崇史厩舎)。

 阪神JF2着、桜花賞オークスは3着と現3歳牝馬ではトップクラスの活躍を見せている。十数年前のように、有力馬のデビューは秋という時代からは変化している現在。今年も小倉芝1800mはなかなかのメンバーが集まりそうなので、どんなレースになるか楽しみ。

【8月31日(土) 小倉芝1200m】

キルシェンロート(牝、父ロードカナロア母ルタンデスリーズ、栗東・橋口慎介厩舎)

 おじのタイセイアトム(父サクラバクシンオー)は2歳時に札幌芝1200mでデビューして、新馬戦、500万下を連勝。古馬になってからはガーネットS(中山ダート1200m)を勝つなど、芝、ダート問わず短距離で活躍した。

 本馬は7月18日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ入厩し、ゲート試験合格後も栗東に在厩したまま、調整を続けている。レースでも騎乗予定の松山弘平騎手が跨った8月21日の坂路では4F53.4秒、1F12.3秒と、いい動きを見せている。

「23日に芝馬場に入れてキャンター調整を行いましたが、いい走りでした」と橋口慎介調教師。

 乗り込みも十分なだけに、初戦から能力全開といったところ。

【8月31日(土) 新潟芝1800m】

イオウゼン(牡、父エイシンフラッシュ母カタマチボタン、栗東・藤岡健一厩舎)

 母は現役時代に2007年の桜花賞を3着しているが、この時に勝ったのがダイワスカーレット、2着がウオッカ

 藤岡健一厩舎で管理された半姉ツヅミモン(父ストロングリターン)はシンザン記念2着だが、この時に勝ったのがアーモンドアイ。単なる偶然かも知れないが、超がつく一流牝馬と縁のある血統といった感じがする。

 本馬は坂路での追い切り時計がなかなか詰まってこず、8月21日のCW追い切りに注目したが、ここでも反応の鈍さを感じる部分があった。

 ただ、行きたがるところがウィークポイントのエイシンフラッシュ産駒という点を考えれば、調教でこの動きなら、逆に実戦で動けるかも知れない。

【9月1日(日) 小倉芝1800m】

リアンティサージュ(牡、父オルフェーヴル母ローブティサージュ、栗東・須貝尚介厩舎)

 母は須貝尚介厩舎で管理されて、阪神JFを勝っており、本馬はその初仔となる。6月20日のゲート試験に合格した後、一旦放牧へ出されており、8月3日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩している。

 8月21日にレースで騎乗予定の武豊騎手が跨って、CWで併せ馬を行っているが、その相手はアドマイヤアルバ。これを追いかけたこともあり、最後は相手の手応えが優勢だったが、これは当然のこと。

 それよりも6F81.9秒、1F12.5秒としっかり動けている点を評価すべきで、力強く走れている。現状でも臨戦態勢は整っているが、この負荷によって、レース週にはさらに動ける状態になっているだろう。

ヴェルトライゼンデ(牡、父ドリームジャーニー母マンデラ、栗東・池江泰寿厩舎)

 半兄に池江泰寿厩舎で管理されて、2014年マイラーズCを勝ったワールドエース(父ディープインパクト)や今年の若葉Sで2着だったワールドプレミア(父ディープインパクト)がいる。

 本馬はゲート試験合格後に一旦放牧へ出されており、8月2日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩。8月22日にはレースで騎乗予定の川田将雅騎手が跨って、CWでの併せ馬。時計は6F85.4秒とあまり速くなかったが、最後の追い比べではしっかりと伸びて先着。

 ラスト1Fも12.5秒とまずまずのラップでフィニッシュしている。追われてからの動きを見ると、実戦でより楽しみなタイプではないだろうか。

(取材・文:井内利彰)

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